小説むすび | 野生馬の谷(上)

野生馬の谷(上)

野生馬の谷(上)

時代は紀元前3万5千年ころ。大地震で両親をなくし、孤児となったクロマニオン人の少女エイラは、ネアンデルタール人の一族に拾われる。種族の違う彼らから見れば、醜い異形の子であるエイラは、さまざまな差別やカルチャーショックにみまわれながらも、まじない師のクレブと薬師であるイーザの庇護のもとに育てられ、やがて一族の一員として認められる。エイラが成長するにつれてそのクロマニオンの特性は顕著になり、一族のなかの反感と憎悪は強まっていく。その急先鋒である族長の息子との間に、混血の子供ダルクも生まれるが、ついにイーザもクレブも死をむかえ、後ろ盾を失ってしまう。わが子の叫び声に後ろ髪を引かれながらも、自分と同じ種族を求めて、エイラはひとり旅立っていく。

関連小説

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP