小説むすび | 十五匹の犬

十五匹の犬

十五匹の犬

カナダ・トロントのレストランバー“ウィート・シーフ・タヴァーン”で、ギリシア神話の神アポロンとヘルメスがビールを飲みながら、他愛もない話に興じている。話の流れから、ふたりは動物が人間の知性を持ったとしたら、幸せになるか、不幸になるかで、賭けをすることにした。何匹かの動物を選び、そのうち一匹でも死ぬときに幸せだったらヘルメスの勝ち、不幸だったらアポロンの勝ちだ。ふたりは、近くの動物病院にたまたま預けられていた十五匹の犬を賭けの対象に選ぶと、十五匹の犬はとつぜん、人間の知性を与えられ、変化をはじめる。ギラー賞、ライターズ・トラスト・フィクション賞受賞、一風変わった動物寓話。

関連小説

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP