出版社 : マガジンハウス
天下統一目前の天正十八年、いまだ混沌とした荒野であった関東。不気味にそびえる髑髏城に無頼の七人が集まった。日の本を手に入れるのはあの方であったはず…。それぞれの想いと刃が炸裂する。劇団☆新感線の名脚本家が、小説界に殴り込み!21世紀にふさわしい怪奇幻想チャンバラ小説、ここに誕生。
これは愛なのか?壮大な冗談に仕組まれた罠なのか?禍のど真ん中へ歩を進めたフクスケに、果たして神のご加護は訪れるのか!?松尾スズキ初の長篇小説。完成を危ぶまれた傑作、5年の時を経て、ついに刊行。
男と女。2人をつなぐものは、愛の言葉と月の満ち欠けだった。彼女のアドレスに残された81通のラブレター。これは僕が2年間にわたって書いたラブレターである。相手はどこかに実在する女性。Eメールで送り、また送らなかった手紙もある。日付も、時間も、手紙も、これは現実のものだ。
TBS系ドラマ「GOOD LUCK!!」の感動が再び甦る!「グッドラック!」それぞれの夢と思いを乗せて大空を駈ける青春グラフィティ。特別編集、プロダクション・ノート&木村拓哉インタビュー。
弟は隣家から聞こえてくるユーモレスクが好きだった。六年前に行方不明になった弟・真哉。鏡合わせに一棟を分けた隣家は、それ以来「近くて遠い」場所となった…。不在の人の記憶が紡ぎ出す切ない物語。
セックスの時だけ、正直に素直になれる。意地の張り合いのような、昼間の時間しか自分になければ、心は意地悪なままでいただろう。気持ち良さのなかで、いい子だいい子だと囁かれて、泣きながらわたしの心はピンク色に戻ってほぐれていく。こころに届く小説集。
セージは、この地球上で自然発生したのだ。歌をうたうために。ぼくは、そんなセージについて、そして彼をリーダーとするぼくたちのバンド、世界のすべてと言ってもいいNEXUSについて君に語りたい…READY?魂がシャウトする衝撃のロックン・ロール小説。
すぐ目の前に大きな黒塗りの車が止まっていて、私はその後部座席に押しこまれた。助手席に江津子がすわって、痩せた運転手に言った。「ストックホルムへ」車が走り出したとき私はやっと、自分がどこかへ連れ去られるのだと気がついた-私は監禁された。彼らを嫌悪し、そして愛した“私”の物語。長編ミステリー。
妻にして愛人、官能的な継母。非現実、幻想、追憶と欲望の女性。美貌の人妻ルクレシア、至上の美を求める夫リゴベルト、そして聖なる少年フォンチート。ラテンアメリカ文学の巨匠が描く巧緻を極めたエロティックな物語。