1988年7月11日発売
暴行(激情編)暴行(激情編)
性に飢えた男は、狙った女を妄想の中で弄ぶ。そして、それが現実の行動に及ぶとき…。ベストセラー『生贄』シリーズに続き、警察調書をもとに迫真の描写で読者を圧倒する『暴行』シリーズの第3弾。
恋の終りはベッドが似合う恋の終りはベッドが似合う
「行方不明になった19歳の留学生ベティを捜してほしい」-ブロンド美女のリタ・ターナーは、新宿のうらぶれた見上の事務所でそう告げた。リタに恋の兆しを感じた見上は、さっそく調査を開始した。が、唯一手掛かりであった男が惨死体で発見され、事件は意外な展開を見せはじめた。リタとのベッドまでの距離を測りつつ、調査を続行する見上の前に、やがて奇妙な宗教団体が浮かび上がった…。大好評『ニヒリズム・バーゲン』に続いて描くニュー・ハードボイルドの第二弾。
その夜の三人その夜の三人
3年半の刑期を了え、出所した柴山は思わず目を疑った。かつて雑木林だった場所に中学校が新設され、強奪した2500万を埋めた欅の巨木のそばに住込みの警備員室があった。これが複雑怪奇な事件の発端となった。夜の校庭に忽然と現われた机文字〈9〉、机に彫られた〈怨〉の鏡文字、またその文字が記された脅迫状、さらに欅の下の殺人…。これら一連の事件は同一犯の仕業か、それともー。巧妙なトリックと画期的な手法で読者に挑戦する長編本格推理の傑作。
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