1997年10月30日発売
着物をめぐる物語着物をめぐる物語
夫に、そして息子に先立たれ、雪深い里で黙々と機を織る老女の幸せとは。歌舞伎座に現れた「藤娘」の幽霊の思いとは。「唐子」の着物を誉めてくれた、美しい混血男性を襲う悲劇とは-。作る者、着る者、それぞれの人生が織り込まれる「着物」。時に哀しく、時に数奇な、着物をめぐる色とりどりの物語。
陪審評決陪審評決
肺癌で夫を亡くした女性が、肺癌の原因は長年にわたる喫煙にありとして、その責任を問う裁判をタバコ会社を相手に起こす-と同時に、原告側、被告側、双方の陪審員への働きかけが水面下で熾烈に展開される…陪審員の中にまんまともぐり込んだ男がいる。この男の狙いは。
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