2018年4月10日発売
シェアハウスかざみどりシェアハウスかざみどり
好条件、好待遇の期間限定シェアハウスキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。管理人を含めた共同生活の中、彼らの仲は徐々に深まっていくが、風見鶏がなくなったことがきっかけで、住人達は疑心暗鬼になっていく。彼らが集まったのは偶然?それともー。明かされる真実に心が驚きと優しさで満たされる、爽快な余韻が残る傑作。
熊金家のひとり娘熊金家のひとり娘
北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈祷の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのはーやはり女だった。明生と名付け息子のように育て愛そうとするが、ある日明生が失踪。一子は「バチが当たった」と怯えていた。母娘の愛を問うミステリ。
壁の花のひそやかな願い壁の花のひそやかな願い
困っている人をほうっておけないベスは、おじの友人である公爵未亡人のコンパニオンをつとめることになった。公爵未亡人の孫は、多くの女性と浮名を流していることで有名な、ブラックシャー公爵アレックス。「枯れかけた壁の花」と呼ばれる三姉妹の次女ベスにとっては苦手なタイプで、関わりをもつ日が来るとは夢にも思わなかった。アレックスはわけあって、祖母を田舎の屋敷に避難させたがっていた。説得してほしいとベスに頼んできたが、彼女は公爵が祖母を邪険にしていると思い憤慨する。せめて孫と一緒に過ごす時間を作ってあげようと、「公爵未亡人の願いを三つかなえること」を条件にしぶしぶ承諾した。二人は公爵未亡人のために協力するうち、互いに魅了されていく。しかし放蕩者の彼を信じてよいものか、ベスは不安に思ってしまい…。