2023年3月2日発売
カオル恭子レイコー人(?)呼んでKKR。時代と世界は変わっても、三人の志は変わらない。横暴に振る舞う悪徳商会ーレリナス商会の支店長であるローディリッヒを懲らしめたら、逆恨みした彼は表から裏からカオルたちに危害を加えようとしてきてー。「潰すよ!」「…何を?」「ローディリッヒ一味」正義の心(?)を胸に悪を懲らしめ生き延びます!
新大陸での新たな商売も確立し、次は海運へと手を広げようともくろむミツハ。そんな中、新大陸の拠点・ヴァネル王国がきな臭くなっている。せっかくできた拠点がダメになってはたまらない!陰に日向に暗躍するミツハだがー。とはいえ足下固めは忘れちゃいけない!コレットちゃんはもちろん、ベアトリスちゃんにサビーネちゃん、みんなに大人気のミツハは大忙し!TVアニメ大好評放送中!老後に備えてお金も縁も大事にします、の第8巻!
冒険者のクラウスが手にしたスキル“自動機能”-当初は役立たずと思われていたが「移動」「採取」「戦闘」すべてを自動でこなし、成功率100%の超絶スキルだった!そんな“自動機能”を使いこなすことで昇級試験をクリアし無事中級冒険者となったクラウスはさらなるランクアップをめざして狩りを続けてきた。その頃、ゲイン・カッシュ率いる、クラウスにとっての因縁のクラン『特別な絆』は、遠大な野望実現のため、とある危険過ぎる計画を進めていた。-避けられぬ運命のいたずらか、クラウスはゲインたちの「計画」に端を発する大事件に巻き込まれ、想像を超えた強敵と相まみえることになってしまい…!?“自動機能”の底知れぬ力は、クラウスや仲間たちを救えるのか!?破滅ぎりぎりの戦いを描く第3幕がいよいよ幕を開ける!!
モチベ最低、評価も最低のサラリーマン・大前現人。つまらない毎日を癒やしてくれるのは、無理して買った最新のPHEV“アウトランナー”を駆っての「車中泊」だ。ある時仕事のミスから愛車で逃亡した現人が、いつものように車中泊して目覚めた時に出会ったのは、なんと“ケモミミ娘”!?辿り着いた先はもしや異世界だったりする!?異世界だからやっぱり怖い魔物もいるわけで、いきなりサバイバルを強いられる現人だが!?なにゆえか異世界と行き来できる不思議な力を備えるに至った現人と愛車アウトランナーによる、不思議な出会いと異世界美少女たちとの温かい交流の日々が、現人=アウトの人生をポジティヴに変えていくー。ハートフルにしてハードな新感覚異世界冒険譚登場!
「今日をもって婚約を破棄する!」ある日、公爵令嬢フィーメルは婚約者・エドガー殿下から婚約破棄される夢を見る。彼女は「夢見の聖女」、彼女が見た夢は近い未来に実際に起きるのだ。悩んだ末、フィーメルは殿下の「真実の愛」を叶えるべく、嫌われることを決意する。だが、嫌われようとするほど殿下は近づいてきて…!?ドキドキのすれ違い恋愛ファンタジー、開幕!
若手アクション俳優・二藤勝と今をときめく天才脚本家・鏡谷カイトのもとに、演劇界の重鎮・海山から新たな舞台の話が持ち込まれる。演目はプーシキンの『オネーギン』、池袋芸術祭で目玉演目となる一大プロジェクトだ。主演に抜擢された勝だが、今回はドイツでベルリン大衆演劇賞を受賞した海山の秘蔵っ子・南未来哉とのダブルキャストだった。二人は芸術祭の主演男優賞をかけて勝負することになりー!?舞台にかける熱い友情とドラマを描いた、青春演劇ストーリー!
「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす希望と再生の物語。
波乱万丈だった新婚旅行から戻り、ソフィアは侯爵夫人として少しずつ社交もこなしていた。そんなある日、王太子妃エミーリアが多忙な夫とのすれ違いから実家の辺境伯領に帰ることを決意し、巻き込まれるようにソフィアとギルバートも同行することになる。だが一方で、エミーリアを陥れようとする動きがー!?黒騎士様と捨てられ令嬢の溺愛ラブファンタジー、全編書き下ろしの第5弾!!
魔法が使えないことを理由に、第二王子オリバーから婚約破棄を突きつけられた辺境伯令嬢クレア。これまで無能なオリバーの尻ぬぐいばかりしてきたというのに…!あまりの仕打ちにクレアが怒りをあらわにすると、突然、この国では忌み嫌われている闇の魔力が暴走してしまった。危険視され囚われてしまったクレアだが、そんな彼女のもとにしゃべる猫・ケットシーが現れ、なんとか牢を脱出することに成功!ところが第一王子ジルベルトに見つかってしまい!?絶望したクレアだったが、『好色殿下』とよばれるジルベルトはなぜか彼女を庇い逃がしてくれて…。魔女になったこじらせ令嬢の恩返しラブファンタジー!
コロナ禍においてアメリカ疾病予防管理センター(CDC)で顧問として働き、ニューヨークのコロナ対策に尽力した遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のニックに仕事を依頼され、極秘にバイオ医薬品企業ナショナルバイオ社のP3ラボを訪れた。感染力のあるウイルスやバクテリアを扱うP3ラボ内で、カールは未知のウイルスを発見する。そのウイルスは死んではいたが、凶暴なエボラウイルスに似たものだった。「もしこのウイルスが活性化したら…」。カールの懸念をニックは一顧だにしない。だがニックだけでなく多くの者が発症し、次第に感染者が増えていく。事態を収束させるために尽力するカール。そしてウイルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつきはじめー。
小さな奇跡の物語がここに終わり、ここから、また始まる。僕は地元のラジオ局で深夜の番組を担当している。ある日、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届くー。土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、多々さん、鯨オーケストラーすべてが響きあって、つながってゆく。
アメリカの太平洋沿岸、PCHを舞台に、美しき主人公・レクシーは、謎多き日本人青年・シュージと出会う。凪のように穏やかで、静かな世界に溶け込む圧倒的な孤独と、愛を乞う登場人物たちの魂の叫び。著者渾身のサスペンス・ミステリーの傑作、ここに見参!
切れぎれの回想、現在のノアの心理、オーパルからの手紙、ノアの父ヴァージルや母ルービーをめぐる一連の奇妙な逸話…。事実は見えなくても、ノアの胸に満ちる強い喪失感は、一ページ目からはっきり伝わってくる。その静かな哀しみが、ノアと猫たちとのどこかとぼけたやりとりや、ノアの父親ヴァージルのやたらと衒学的な物言いなどから浮かび上がる淡いユーモアと絶妙に混じりあい、それらすべてが、文章教室的規範から逸脱することを恐れない自在の文章で語られることによって、この作品を、昨今の小説には稀な、とても美しい小説にしている。(訳者・柴田元幸)哀しみを抱えるすべての人へ。2006年刊行の「とても美しい小説」を復刊。