2023年7月21日発売
日本「国」の礎を築くため、遣唐使に託された密命とは。阿倍仲麻呂と吉備真備。彼らはなぜ後世に名を残したのか。緊迫する東アジアで、日本は古代中国の大帝国にどう対峙したのか。直木賞『等伯』から10年、日経連載から新たな代表作が誕生した!
阿倍仲麻呂はなぜ、日本に帰らなかったのか。玄宗皇帝と楊貴妃に近侍する高級官僚・仲麻呂は、日本の朝廷の密命を帯びていた。唐を揺るがす動乱が、彼の運命を翻弄する。ユーラシアから日本を見る、壮大なスケールで日中関係の淵源に迫る!
神奈川県警のエース・佐伯が挑むのは、警察全体を揺るがす未曾有の組織改変!しかしその裏には、あらゆる思惑が複雑に交錯していたのだったー。巨大組織を舞台に繰り広げられる裏切りの連続から目が離せない、スリリングな警察小説。最後に信じられるのは誰か?
十七歳の鬼島鋼太郎が出会ったのは、白いワンピースのような服に身を包む美青年。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させる。鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知りー。
囲碁の世界に魅了され、驚異的なスピードで上達を続ける新人商社マン井山、囲碁の奥義につながる黒い扉の謎、そして会社人生を左右する運命の対抗戦。物語はクライマックスに向けて突き進みます。本書は週刊碁で連載され、多くの棋士や囲碁ファンに絶賛されたファンタジー囲碁小説を書籍化したものです。