2024年8月7日発売
九十六歳の父を看取るまでの二十日間、家族と介護士、看護師はどうかかわるか。誰もが迎える最期には何が必要?一茶の句が持つ庶民のリズムと見捨てない温かさに包まれた「老衰介護看取り小説」
最初の1行は全員一緒。1編6ページ、24種の「最後の仕事」。早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ー。ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
スーパーを訪れる5編の「生活」。寿退社をして主婦となり、子どもが手を離れた美奈子。社会に出て働こうと思い立つがー(おしゃべりなレジ係)。高校生からの癖によって痩せた、大学生の流花。しかし「ぶた」と呼ばれた昔の自分を許せずー(小さな左手)。マッチングアプリで遊ぶ亮。自分がSNSで要注意人物として晒されていると知りー(気をつけてください!)。婚活アプリで結婚した咲希。出産した友達に「次は咲希の番だね」と言われ妊活を始めるがー(なわとびの入り方)。早期退職した哲郎。再就職もできず、妻に愛想をつかされ、公園で昼食をとる日々が続きー(不機嫌おじさん)。
舞鶴の海辺の町で発見された、記憶喪失の青年。名前も、出身地も何もかも思い出せない彼の身元を辿る手がかりは、唯一持っていた一本の「扇」だった…。そして舞台は京都市内へうつり、謎の青年の周囲で不可解な密室殺人が発生する。事件とともに忽然と姿を消した彼に疑念が向けられるが…。動機も犯行方法も不明の難事件に、火村英生と有栖川有栖が捜査に乗り出す!国名シリーズ第11弾。
舞鶴の海辺の町で発見された、記憶喪失の青年。名前も、出身地も何もかも思い出せない彼の身元を辿る手がかりは、唯一持っていた一本の「扇」だった…。そして舞台は京都市内へうつり、謎の青年の周囲で不可解な密室殺人が発生する。事件とともに忽然と姿を消した彼に疑念が向けられるが…。動機も犯行方法も不明の難事件に、火村英生と有栖川有栖が捜査に乗り出す!「国名シリーズ」30周年。