著者 : あろあ
夏、それは受験生の合否を分ける大切な時期。召喚禁域魔法学校マレフィキウム合格を目指すヴィオシアも、来る『初夏予備校合同課外授業』に向けて余念がないーはずなのだが…。「遠足お泊まりひゃっほーッ!昼は川で水遊び、夜はキャンプ飯。もう机とはおさらばなの!!」林間学校で向かう彩灼の森の奥にある『女神の泉』には魔女のホウキ、フォーミュラブルームの能力を底上げすることができる力があると言われている。志望校合格のためにホウキの強化は必要不可欠、と家庭教師の妙想は考えている。泉を目指すヴィオシアたちだが、そこに大昔に絶滅したと言われているエルフの影が!?
召喚禁域魔法学校マレフィキウム。誰もが目指し、しかし大陸中にいる少女達のほとんどが屈辱と挫折を味わう『魔女達』の超難関校。物語の舞台は、名門召喚禁域魔法学校マレフィキウムーではなく…。「二度目の受験を頑張って召喚禁域魔法学校マレフィキウムに合格なの!」魔女見習いヴィオシア・モデストラッキーも魔女を夢見る少女のひとり。手には0点の答案用紙、魔法学校に合格して最新鋭の魔女のホウキ・フォーミュラブルームで大空を舞うことなど、夢のまた夢。しかし、彼女には頼れる助っ人がいるのだ。「アンタを必ず合格させる。こいつはそういう『指導契約』だぜ」最強の家庭教師・妙想矢頃とともに、今度こそ魔法学校入学を目指す!
高校1年の藤城遠也は入学直後に、揉めごとを起こし停学処分を受けてしまう。停学明けの学校では、極悪不良という噂がたっており、クラスメイトも誰も目すら合わせてくれない。ひとりぼっちの高校生活をすごす中、旧校舎で美人の先輩・夕凪茜と出会う。茜と交流を深めるうちに、茜が深刻な悩みを抱えていることを知る。ある日、虚像の自分が現れた日を境に、本当の茜は誰からも認識されなくなったというのだ。唯一自分を信じてくれた先輩を助けたい!遠也は茜を救うべく、ひとり奔走していくがー?共に居場所を失った二人が、「あるべき場所」を取り戻す青春ストーリー。