著者 : あんみつ草
世界中を襲った熱病「三日熱」の猛威から4年後ー。生き残った者たちによるコミュニティが各地に生まれ、社会には少しずつ秩序が戻りつつあった。そうしたコミュニティの一つ前橋キャンプのメンバー・和彦には夢があった。鉄道マンを目指していたあの頃のように、再び鉄道を走らせたいという願い。それは再び世界に平和が戻った証しになるはず!夢を実現するためにエンジニアの楠本ショウや仲間達が集結する。だが、実現にはいくつもの大きな障害が立ち塞がっていてー!?「向こうの世界」のその後を描く『時空のクロス・ロード』感動の最終譚。
いつもどこからか現われては真一の世話を焼く不思議な少女・有紀。「困っている人は、関係ない人じゃないんだよ」と微笑む彼女に、引け目からか真一はつい反発してしまう。一方、時を同じくして、巷で愉快犯的な事件が続発する。その一つに真一は巻き込まれてしまうが、窮地を救ってくれたのはまたもや有紀であった。そして真一は驚愕の真実を知らされる。有紀にはこの世界を破滅から救う使命があるというのだー。しかもその鍵は真一が握っているらしい。自分の存在意義に確信を持てない真一だったが、その勇気を試される時は間近に迫っていた。
「俺の…この能力は、一体何なんだ?」見たもの、味わったものの構造が瞬時にわかる少年・浅間健一。健一はその奇妙な力に疑問を持ちながらも、のどかな高校生活を送っていた。そんな彼の前にナサニエルと名乗る不思議な男が現われる。「その力が何なのか知りたくないかね?」ナサニエルが言うには健一の力は人工的なものであるらしいー。とまどう健一にナサニエルは告げる。「その力の答えが知りたければ私に付いてくるといい」。そして健一が見たものはー人々の心が荒みきった30年後の日本であった。そこには思いがけない出会いも待っていて…。話題の新シリーズ第2弾登場。
「『緑の指』ってのはね、ヨーロッパの古いコトワザで、植物を育てる特別な才能のことなの」。植物と交流できる少女・神永瑞穂。瑞穂と幼なじみの雅之は高校への通学途中、美しい女性・千夏に出会う。千夏と瑞穂の趣味が園芸であったことから、3人は親しくなっていく。「これをあなたに育ててほしいの」そんなある日、千夏は瑞穂に麦の実を渡す。千夏の正体ー彼女は時空転移装置でやってきた別世界の住人だったのだ。温暖化と植物の有毒化で人類が滅亡の危機に瀕している世界ー80年後の未来。千夏が開発したという麦は、食糧不足にあえぐ、人類最後の希望だった…。リアルな異世界に等身大の主人公を描き好評を博した『時空のクロス・ロード』新シリーズついにスタート。
「俺は花美を助ける事が出来なかった。そして父は僕を助けてくれなかった」小学校4年生の夏、幼なじみの少女・花美を助けようとして一緒に川に落ちた楠本樟。だが濁流に飛び込んだ父が助けようとしたのは花美だった。しかも生還できたのは、樟ひとりだけであった。「父さん…俺は、いらなかったのかい?」19歳になった今でも、樟はその答えを見つけられずにいた。そんなある日、「答えが欲しいかね」樟の前に謎の爺さんが現れる。渡された不思議な装置。そのスイッチを入れた樟は、崩壊した浅羽野市に転移していた。そしてそこには、死んだはずの花美の姿があった…。『時空のクロス・ロード』感動の完結編。遂に動き出す“選ばれし者”。その総攻撃から、樟は花美を守る事が出来るのか。
電撃hpに一挙掲載され、読者人気第1位を獲得した『時空のクロス・ロード』のシリーズ第2弾。「あんたって、自分の運が悪いくせに、自分より不幸な人を見ると一生懸命になっちゃうのよねえ…」。親友も嘆くほど、運に見放された少女・朝霧夏実。ある日、そんな彼女の前に謎の爺さんが現れる。「わしは、お前さんの不運を幸運に変える事ができる。どうする?やってみるかね」。爺さんから渡された不思議な装置。そのスイッチを押した夏実が辿りついたのは崩壊した東京だった。「こんなめちゃくちゃな世界で…一体どこが幸運だっていうのよ!」。当惑する夏実。だがそこで、彼女は忘れられない夏を体験する事になるー。