著者 : すずまる
若頭の桐也に見初められ、極妻として愛情に満ちた日々を送る菫。そんな二人の結婚式が、ようやく挙げられることになる。幸せを胸に、憧れのドレスを試着して、菫は着々と式の準備を進める。だがそんな折、組を揺るがす一大事が勃発。ついに宿敵の龍桜会との決着のときが訪れようとしていた。 とても結婚式どころではないと、菫は中止を申し出ようとするのだが、「こんな状況だからこそ、式は予定通りに挙げよう」桐也はそう答えてくれてーー。なにがあっても二人で乗り越える。誓う菫と桐也の幸せの行く末は……!? 序章 誓い 第一章 激動と決意と 第二章 聖なる戦い 第三章 囚われの姫 第四章 獅子と龍 最終章 結婚式
かつて家族に虐げられて育ち、今は若頭の桐也に愛される毎日を過ごす菫。極妻として自分に出来ることとも向き合えて、いつしか組の仲間を大切な家族と思うようになっていた。それは桐也も、同じ気持ちでー「俺の家族になってくれて、ありがとうな」そんな折、桐也の叔父貴の雪臣から、愛娘を預けたいと依頼が入る。雪臣の娘の椿は愛らしい園児でありながら、そこは極道のお嬢。賢く毅然とした振る舞いに、さすがの桐也や子分たちも翻弄されるばかり。菫はなんとか歩み寄ろうと、奮闘することになり…!?
家族に虐げられて育った菫。今は若頭の桐也に見初められ、極妻として幸せな日々を送っている。その日は桐也の子分のマサの誕生日。マサは桐也を敬愛するあまり、何かと菫に噛みつきがちだ。仲良くなるため、菫は誕生日会にマサの好物を用意する。ところが祝い酒が思わぬ波乱を呼んでー。後日、菫の働きを愛おしく思う桐也は、日頃の御礼も兼ねたディナーに菫を誘う。帰り際「-俺から離れるな」と急に桐也に抱き寄せられる菫。驚く間もなく、二人を狙う新興の敵組織が現れ、同盟交渉を持ちかけてきて!?
母と姉に虐げられて育った菫。借金返済代わりにヤクザへ売られたけれど、若頭の桐也に見初められ結婚することに。自分を捨てた家族と決別し、菫は新しく幸せを育む居場所と巡り会えたのだった。桐也と共に歩んでいく。溺愛の日々を送る中で、菫は自分に出来ることを探す。そこで桐也や彼を慕う子分たちに振る舞うお菓子作りに挑戦!けれど桐也はそれを見て、顔を赤らめて言った。「っ、そんなもん、食えるわけねえだろ!」-早合点に気落ちする菫。そんな折、菫は桐也の秘密の取引から、隠されていた彼の裏の顔を知り!?
地味で取り柄もない菫。派手好きで浪費家の母と姉に、稼ぎから家の仕事まですべて押し付けられ、身も心もボロボロだった。ある日、姉の借金の取り立てにヤクザが乗り込んできて…返済の代わりに、菫はヤクザに売られてしまった。家族に捨てられ沈む菫に、何故か若頭の桐也は親切に接してくれる。やがて店に出るため着飾った菫を見て、桐也は意を決したように言うのだった。「…店に出なくていい。俺の専属家政婦になれ」-やがて結婚し幸せになる二人が、お互いの居場所を見つけていく、不器用な溺愛生活がはじまる!