2023年10月14日発売
家族に虐げられて育った菫。今は若頭の桐也に見初められ、極妻として幸せな日々を送っている。その日は桐也の子分のマサの誕生日。マサは桐也を敬愛するあまり、何かと菫に噛みつきがちだ。仲良くなるため、菫は誕生日会にマサの好物を用意する。ところが祝い酒が思わぬ波乱を呼んでー。後日、菫の働きを愛おしく思う桐也は、日頃の御礼も兼ねたディナーに菫を誘う。帰り際「-俺から離れるな」と急に桐也に抱き寄せられる菫。驚く間もなく、二人を狙う新興の敵組織が現れ、同盟交渉を持ちかけてきて!?
安住の地と定めた海辺の町に引っ越した紗枝。ところがその晩、家が全焼。途方に暮れる紗枝に手を差し伸べたのは、隣人の桂木だった。紗枝は30歳、桂木は50歳。20歳差の二人の同居が始まった。過去を隠して根無し草のように生きてきた紗枝。美しい容姿と能力の高さで常に他人の興味を引き、疲れてしまった桂木。だからこそ、つかず離れずの距離感を保った同居が心地よかった。しかし、紗枝に東京の刑事から電話がありー。おいしいものがたくさんあり、ゆったり時間が流れるこの町で始まる、歳の差ラブストーリー。
美しく飄々とした性格の女官の銀花には秘密がある。それは、女王直属の間諜組織「天色」の一員ということ。冷徹でありながら抜群の人当たりの良さを持つ銀花に、新たな任務が命じられる。宗主国の将軍の妻になり、国外に潜伏するという長期の仕事だ。祖国に別れを告げた銀花が出会ったのは、無骨な優しさを持つ男、濤声だった。恋心を持ち合わせない銀花は淡々と「妻」をこなすが、予想外に濤声は彼女に執着し…。「紅霞後宮物語」の雪村花菜が贈る、面白さ太鼓判のアジアン・スパイ・ファンタジー!
「贖罪妃」薫香は祖先の罪を理由に後宮に幽閉されている。ある日、めったに人など訪れない自分の宮の前で宦官・黒曜が倒れていた。彼を介抱した薫香は、皇帝の赦しを得て一族の立場を回復したいと協力を頼む。一蹴されるが、薫香は黒曜の秘密を言い当てる。その根拠は“におい”。並外れた嗅覚に目をつけた黒曜は協力を承諾する。翌日、薫香は一躍皇后候補となっていた。皇后になれば全てが叶うはずと語る黒曜の策略だ。しかし早速試練が。薫香は、皇后を目指す曲者ぞろいの四妃の前で、香の嗅ぎ当てに挑むこととなりー。
ヴァルトと晴れて両想いになったフェルリナ。やっとぬいぐるみ憑依も落ち着いたのに…今さら人質交換ってどういうことですか!?姉王女のマーガレットと共に現れたルビクス王妃に、「交換には応じない」と言ってくれる陛下。だけど魔法でフェルリナが、ルビクス王国へ強制転移されてしまいー?取り残された陛下&ぬいぐるみは、一体どうする!?
ルークと異世界で暮らすことを選んだサラ。恋人になって毎日ラブラブのはずが…進展のない日々にサラは自分に魅力がないのだと落ち込んでしまう。さらに、遠征先でルークと王女のショックな会話を聞いてしまい大喧嘩に!だけど「俺はサラに触れたくて仕方なくて、必死に我慢していたので」と我慢をやめたルークの溺愛を思い知ることになり?
家族のためド田舎から王都に出稼ぎにきた男爵令嬢のヴィヴィアンは、偶然出会った聖騎士団団長のアレクセイラスに一目惚れされる!お針子にも関わらず田舎センスな“芋令嬢”のヴィヴィアンにアレクの溺愛は止まらず、ついには同棲することに!?彼の行動には深い理由があるようだが…「もう逃げられないよ」腹黒な聖騎士様の甘やかしが止まりません!第5回ビーズログ小説大賞入選!
翔景の後任として御史台に異動となった茉莉花は、ひょんなことから指導役である蓮舟の秘密を知り嫌われてしまう。蓮舟の弱みを握った茉莉花は、あえて悪女になりきり仕事で勝負を挑むことに!?しかし勝負を通して力を認めてもらうはずが、殺人事件の重要参考人として蓮舟が捕まってしまう。茉莉花は珀陽の力を借りながら事件を調査するがー!?
魔物はびこる『魔境』で十年もの間生き延びてきた少年リオン。その正体は“紋章”を持たぬ忌み子として魔境に追放された元王子であった。二度と王家に関わらぬと決めていたリオンだったが、妹である王女セレスティアが暗殺未遂にあったと知り、ついに王都への帰還を決意する。正体を隠して妹と再会したリオンは、ある時は護衛、またある時は謎の剣士として、王女に迫る脅威を次々と排除していく。そして国をも巻き込む未曾有の危機が王女を襲う時、リオンは秘めていた真の力ーその身に宿る英雄王の力を解放する!伝説の王たちの力を継承した最強王子による暗躍無双ファンタジー!
「七紅天会議を招集する!」ムルナイト帝都に現れた新たな脅威「愚者」。その愚者たちに対抗すべく、七紅天大将軍が一堂に会する…はずだったが、その場に七紅天大将軍であるはずのミリセント・ブルーナイトの姿は無かった。そうした動きに呼応するかのように「愚者」たちも集結。七紅天と帝都来訪中のズタズタスキーがこれを迎え撃ち、帝国vs.愚者の戦いが幕を開けた。そんな中、コマリはある人物から呼び出しを受ける。-ミリセント・ブルーナイト。突如として姿を消した彼女は何を思い、何を語るのか。争乱の帝都を舞台に、二人の吸血鬼の邂逅が、世界を変えるー!!
それは神の眷族が紡ぐ歴史の欠片ー。「会いに行きます…アストレア様」迷宮都市がヘスティアvsフレイヤの『戦争遊戯』の準備に沸く中、リューはひとり、都市を発った。向かうは遙か東、剣製都市。その地で待つ女神に会うため、力を求めるため、そして自らの時計を前に進めるため、五年分の決意を秘めて再会に臨むリューだったがー。「貴方のこと、絶対認めないんだから!!」正義の女神を慕う『後輩』達と衝突してしまう。更にアストレアにも帰還を許されず、剣製都市への滞在を言い渡され…。「リュー、貴方の答えを聞かせて?」今一度、正義を試されるクロニクル・シリーズ第三弾!