著者 : ゆさの
世界が終わりを迎えるまでーおよそ一年。英雄の生まれ変わりとして召喚された大咲空は、この終わりゆく世界で過ごす中で、魔法使いの少女ユーリに恋をした。学園の襲撃やユーリの暴走、数々の困難を乗り越えた空は、ついにユーリへと想いを伝えー。「…アイ?言葉の意味は知っていますけど…“好き”とは少し違うものですよね?」「…うーん。それじゃあ、“好き”と“愛”との違いを一緒に勉強してみようか」「えっ?…い、一緒に?」限られた刻の中で少しずつ距離を縮める二人の前に現れたのはー吸血鬼の少女。自分と違って積極的に空へ“好き”を伝えるその存在に、ユーリは次第に焦りを募らせ、恋することの意味を知っていくー。
世界最硬の防御魔法を操る天才魔法士ロート。そんな彼の仕事は世界一可愛いぽんこつチョロかわお姫様クレルの護衛執事。愛ある毒舌に逐一可愛い反応をする彼女を愛でつつ日々お世話するロートの下にある日、国宝である「魔鍵」を護ってほしいという依頼が届く。解決に乗り出した二人だが、それはやがて国の、そして二人の運命を揺るがす大事件へと発展していきー「私の執事さんは、絶対に私を護ってくれますよね?」チョロかわ最強皇女様×毒舌万能執事の最愛主従譚、開幕!
終わりゆく世界を前に、少女は願う。かつて英雄が愛し、そして救った世界。余命はおよそ一年。たとえ、私が死ぬことでしか世界が救われないとしてもー。「大咲空さん。どうか、お願いします。この世界を救ってもらえませんか?」「あなたはかつて、この世界を救った“英雄の生まれ変わり”なんです」終わりゆく世界を前に、少年は自問する。召喚されてからこの世界で過ごした、少女との日々。ちょっぴりドジで、すぐ拗ねる。でも、たまに見せてくれる笑顔が嬉しくてー。この世界と、たった一人の大切にしたい女の子。どちらか片方しか救えないのならー。
ヨヨはエヴァとの仲を深め、無事に定期試験を乗り越えた。ソラナカルタ魔法学校は冬休みに突入し、ヨヨはルナとエヴァとともに工房迷宮へと潜る。そこで出会ったのは、セレスティティと名乗る3年生の魔法使い。彼女の額に埋め込まれた水晶は錬金術師の一族であるドワーフの証だった。セレスの案内で、3人は工房迷宮に隔離結界で隠されたドワーフの里を訪れる。そこでヨヨたちが知らされたのは、ドワーフ族に伝わる“巫女”と“運命”の話。運命に縛られたセレスの枷を解き、諦めた夢を取り戻すため、“星詠みの魔法使い”は星を落とすー!
世界最高峰の魔法使い教育機関であるソラナカルタ魔法学校に籍を置く少年・ヨヨ。夢を失い、目標もなく過ごすヨヨが出会ったのは純粋無垢な新入生の少女・ルナだった。「わたし、魔導書作家になりたいんです!」魔導書作家ー魔法使いの極致で、世界にほんの一握りの存在。誰もが夢見ては挫折する夢を一途に追いかけるルナとの出会いで、ヨヨの心境に変化が生まれる。交流を深めていく中、ルナの才能を狙う騒動が発生しー!?夢を失ったヨヨと、魔導書作家を夢見るルナ。二人の魔導書を巡る物語が、今幕を開けるー。第7回オーバーラップ文庫大賞金賞。