著者 : ゆずはらとしゆき
「で、姉ちゃんの勝負下着はどれ?」「この近親相姦志望の変態イケメンめ!」御伽噺「桃太郎」の力を継ぐ顕現者なのに、ニートな干物女の桃瀬みろくは、姉を好き過ぎる弟・小太郎とヤクザにしか見えない「師匠」のせいで大人の●●に沈められそうになるなど、相変わらず危険なお仕事の日々を送っていた。それでも奇人変人揃いの顕現者たちに助けられ、異界からの侵略者「夷狄」が巻き起こす事件を解決していくうちに、みろくと小太郎の姉弟は「二人で一人の桃太郎」として徐々に成長していく。でも、「夷狄の姫」率いる最凶軍団が浅草へ総攻撃を開始して…!?これは「昔々」から続く現代の御伽噺ー百鬼目録(フェイクロア)。鬼退治は桃瀬さん家にお任せあれ!
古来より伝わる御伽噺の数々-。物語の英雄達は、人知れず現代の浅草に顕現していた。彼らの使命は、悪しき怨念と共に現れた魔物「夷狄」の討伐。だが、この使命の中心である「桃太郎」の顕現者、桃瀬みろくはというと、「…腹減りすぎてマジ死ぬ…」家賃三万三千円のボロアパートで飢え死にかけていた…。肝心の才能は弟の小太郎にしか受け継がれず、不貞腐れて大学も休学したみろくは、無力・無能・無職の干物女に成り下がっていたのだ。だけども、所詮この世は諸行無常。どう見てもヤクザにしか見えない顕現者のリーダー「師匠」に雇われたみろくは、再び悪鬼妖怪と対峙することに…。これは「昔々」から続く現代の御伽噺ー百鬼目録(フェイクロア)。鬼退治は桃瀬さん家にお任せあれ!
はるか未来の学園型国家・ミルキ国では、毎日18時にたのしい音楽を流しています。この音楽を全身に浴びるとあらふしぎ、やる気のない少年少女たちも嬉々として仕事に打ちこんでしまうのですが、そんなすてきな強制装置の開発者・天才美少女博士コハクはヘンテコな発明品とセクハラの数々で、少年大統領ミルキ2世を悩ませる小悪魔だったのです…。2つの時間をめぐる全3章で現代の少年少女に贈る、すこしえっちで、すこしふしぎな物語。海野十三の傑作「十八時の音楽浴」「火葬国風景」を翻案した「跳訳」シリーズ第1弾。