著者 : よしずな
墓標の森と、魔女の本墓標の森と、魔女の本
ユウとアレシュ。古より「現世」の理を揺るがす「世界孔」を閉じることを務めとし、その彼方から現れる外来知性種と、歴史の裏側で戦い血を流し続けた閉鎖師の末裔。そして異形と化し、破綻種と忌避されつつ永遠を生き続けてきた少女と、その存在を憎みながらも、閉鎖師になるしかなかった少年。ふたつの孤独な魂が触れ合うとき、ふたりの前に「氷牙姫」が現れたのは、まさに宿命というべきものだったのだろうー。新鋭が描く「定められた喪失の物語」。
閉鎖師ユウと黄昏恋歌閉鎖師ユウと黄昏恋歌
優柔不断で気弱な高校生、江崎和柾は、同じクラスの那菜、枝流というふたりの少女に心を揺らしていた。ある日、和柾は下校中に見かけた枝流を追って入り込んだ路地で、空間に開く異世界との「孔」=「世界孔」を目撃する。そして「世界孔」閉じる「閉鎖師」ユウと出会う。巨大ペンチを抱えた美少女、現存最強の吸血鬼、校庭のソメイヨシノと神隠しの噂。平凡な和柾の日常は静かにひび割れ浸食されていくー。第5回えんため大賞編集部特別賞受賞作登場。
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