著者 : 市川けい
吉祥寺のパン兄弟 祖母が遺した焼き立てバタール吉祥寺のパン兄弟 祖母が遺した焼き立てバタール
いつだってお調子者で超絶ドジ、だけど何より祖母を大事にしていた宿塔馬。彼は今絶望していた。愛人の息子である自分を唯一支えてくれた祖母が亡くなったのだ。失意のまま通夜へ向かう塔馬はそこで絶縁状態の兄・築城と再会。ちぐはぐな性格のせいで喧嘩ばかりの二人だが、ともに祖母を想い、彼女が遺したベーカリーを復活させようと誓う。そして祖母が大切にしていた『やどりぎ手帖』をもとに、二人はパンの味に接客にと奮闘するがー!?おいしい焼き立てパンにきっとときめく、凸凹兄弟と家族の物語。
不機嫌なスピッツの公式(1)不機嫌なスピッツの公式(1)
人気バンドを由来とするあだ名で呼ばれる俺の親友ースピッツは、ありていに言えば変人だ。いくつものマイルールを持ち、誰よりも真っ直ぐで、いつも不機嫌で、小説と音楽と孤独と「謎」を愛する一方、ヘッドフォンで耳をふさぐほどラブソングが嫌いで…。そんな性格がゆえに、クラスでも孤高の存在だったスピッツのもとに、新聞部の美人部長がいくつかの「謎」を携えてやって来た。彼女の挑発に乗せられ、スピッツは「謎解き」を引き受けてしまうのだが、どの事件もなぜか恋愛に関係するものばかり!?
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