著者 : 深井涼介
2184年。人の価値は人間性で数値化され、それが通貨にもなり、働かずとも衣食住が保障された楽園ー通称“庭国”。たった一人、数値が“0”の少年・アオは、外敵から国を守ることで生計を立て、ただ生きるためだけの毎日を送っていた。その任務中、負傷した少女を手助けしたことでアオの日常は激変するー。起こりえないはずのテロ、それを皮切りに庭国の崩壊が始まると告げる少女。「あたしは崩壊を止める為に、今から20年後の未来から来たの。あんたも協力しなさい」荒廃未来の孤独な少女と楽園世界の無価値な少年、時空の十字路で二人の異端者が出逢う時ー世界は、再変される!
織田信奈、桶狭間にて三万の今川軍を撃破。さらに、義元が生存し、織田軍に降るという常識を超えた事実。各地を駆け巡ったその報は、武田家に、上杉家に、幕府に衝撃を与えた。天命を動かす何者かが、日ノ本へと介入しようとしていたーそして、この事件をきっかけに、歴史は動き出す。信玄がー「今こそ天下を目指すとき。駿河を奪うわ!」謙信がー「わたしは信玄の野望を砕き、戦乱を止める!」最後の決着をつけるため、再び彼女たちは川中島に集う。互いの志を誰よりも憎み、互いの存在を誰よりも愛した2人の戦いと逢瀬の物語、ここに終幕!
カチコミの最中だった獣太たち閃極組の一行は、女神アステアによって異世界へと召喚されてしまう。元の世界へ帰せとキレる獣太だったが、ポンコツな女神さまは勇者召喚で力を使い果たしてしまっていた。「うぇーん、ごめんなさい。魔王を倒してくれれば私の力も復活します」そう聞いた獣太ら一行は、さっそく魔王討伐に乗り出すのだった。魔族に対しては凶暴&残忍で容赦ないが、蹂躙される民衆を救い、人々を鼓舞して闘争心を与える。魔王軍も泣いて逃げ出す極道一家の異世界ファンタジー冒険譚。ここに開幕!
「運命」が渦巻く川中島の地で、武田晴信と激突することとなった長尾景虎。そんな彼女に、ついに上洛話が持ち上がる。宇佐美、直江と共に向かった京で、彼女たちが出会ったのは…三好長慶に仕える妖艶な姫武将・松永久秀。そして、公家の身ながら武士に憧れ、野望に燃える関白・近衛前久だった。一方、時を同じく尾張では、王の座を巡って激しく争い、この地を制した、かぶき者集団が現れる。「果てしなく続く日ノ本の大乱は、わたしが終わらせます。望むのはー今は『天下』のみ!」ついに、あのうつけ姫武将が歴史の舞台に上がってくる!
母や妹、仲間たちを失いつつも、北信濃を統べる村上義清を倒し、信濃平定を果たした武田晴信。しかし、取り逃がした村上義清が亡命した先は…長尾景虎のいる、越後の国だった。北信濃を巡り、ついに激突する甲斐と越後。そんな時、単独で戦場を見渡せる山へ視察に出た晴信は、一人の少女と出会う。「こ、こんにちは、綺麗な人。わ、わたしは…『けんしん』っていうの」「そう、あたしの名前は『しんけん』よ」晴信も、晴信と出会った少女ー長尾景虎も、まだ知らない。この運命の地・川中島で心を通わせ、親友になった自分たちが、生涯にわたって立ちはだかる『宿敵』同士だということにー
惰弱で臆病、国を背負うに能わず。甲斐の名門・武田家の長女・勝千代は父親からこう評され、廃嫡寸前のダメ武将だった。優秀な妹と比較され、陰に隠れて生きてきた彼女だったが、その内では既存の思考に囚われない並外れた才能を秘めていた。勝千代に眠る虎。それを呼び起こしたのはー「あなたを、天下一の覇王として育ててさしあげましょう」山奥の温泉で出会った不遇の天才軍師・山本勘助だった。この出会いが最弱姫武将・勝千代を、戦国最強へと覚醒させる!信奈を後に追い詰める上杉謙信・武田信玄の出会いと別れ、そして川中島の合戦を描いた「織田信奈」前日譚!
軍神・毘沙門天から力を与えられた子ー越後守護代・長尾為景の娘・虎千代はそう評され、生まれてきた。姉との離縁、父との死別。過酷な運命に見舞われながら、宇佐美定満・直江大和たち側近に支えられて育った虎千代は、神懸かりな魅力をもち、父が残した「業」を償うため、戦いーそして、出会う。不義を犯し、天下を狙う宿敵・武田晴信に。時代は「織田信奈の野望 全国版」より数年前。戦国最強の姫武将、越後の龍・上杉謙信と甲斐の虎・武田信玄の戦いはここから始まった!幼少期の信奈たち織田家を描いた書き下ろし短編「あの頃の信奈」も収録!