著者 : 石井敏弘
バイク物語(青の章)バイク物語(青の章)
大きな銀杏の木の下に、少女はうずくまっていた。泣いている?それが初めての出逢い。由美は再生不良性貧血で、入退院を繰り返していた。慧の通う旭野高校に入学してからも、病状は悪化するばかりだった。早朝に病室を抜け出し、慧のバイクで冬の海へ行った日、由美は、その大きな瞳で彼をみつめていった。-わたしのこと、忘れないで。時々でいいから、憶い出して…。レーサー志望の少年と病身の少女をめぐる青春の感動。
バイク物語(白の章)バイク物語(白の章)
女子高生レーサーの千明は17歳。16歳の誕生日に中型免許を取って、チーム“バルカン”に所属、そしてついに鈴鹿8時間耐久レースに出てしまったのだ!千明の瞳がサーキットに燃える。この日のために、千明はバイクに乗ってきたのだから。-あいつにだけは負けられない。わたしから、あの人を奪ったあいつにだけは!
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