著者 : 篁ふみ
若頭の桐也に見初められ、極妻として愛情に満ちた日々を送る菫。そんな二人の結婚式が、ようやく挙げられることに。幸せを胸に、憧れのドレスを試着して、菫は着々と式の準備を進める。だがそんな折、組を揺るがす一大事が勃発。ついに宿敵との決着のときが訪れようとしていた。とても結婚式どころではないと、菫は中止を申し出るのだが、「こんな状況だからこそ、式は予定通りに挙げよう」桐也はそう答えてくれてー。なにがあっても二人で乗り越える。誓う菫と桐也の幸せの行く末は…!?
かつて家族に虐げられて育ち、今は若頭の桐也に愛される毎日を過ごす菫。極妻として自分に出来ることとも向き合えて、いつしか組の仲間を大切な家族と思うようになっていた。それは桐也も、同じ気持ちでー「俺の家族になってくれて、ありがとうな」そんな折、桐也の叔父貴の雪臣から、愛娘を預けたいと依頼が入る。雪臣の娘の椿は愛らしい園児でありながら、そこは極道のお嬢。賢く毅然とした振る舞いに、さすがの桐也や子分たちも翻弄されるばかり。菫はなんとか歩み寄ろうと、奮闘することになり…!?
家族に虐げられて育った菫。今は若頭の桐也に見初められ、極妻として幸せな日々を送っている。その日は桐也の子分のマサの誕生日。マサは桐也を敬愛するあまり、何かと菫に噛みつきがちだ。仲良くなるため、菫は誕生日会にマサの好物を用意する。ところが祝い酒が思わぬ波乱を呼んでー。後日、菫の働きを愛おしく思う桐也は、日頃の御礼も兼ねたディナーに菫を誘う。帰り際「-俺から離れるな」と急に桐也に抱き寄せられる菫。驚く間もなく、二人を狙う新興の敵組織が現れ、同盟交渉を持ちかけてきて!?
母と姉に虐げられて育った菫。借金返済代わりにヤクザへ売られたけれど、若頭の桐也に見初められ結婚することに。自分を捨てた家族と決別し、菫は新しく幸せを育む居場所と巡り会えたのだった。桐也と共に歩んでいく。溺愛の日々を送る中で、菫は自分に出来ることを探す。そこで桐也や彼を慕う子分たちに振る舞うお菓子作りに挑戦!けれど桐也はそれを見て、顔を赤らめて言った。「っ、そんなもん、食えるわけねえだろ!」-早合点に気落ちする菫。そんな折、菫は桐也の秘密の取引から、隠されていた彼の裏の顔を知り!?
地味で取り柄もない菫。派手好きで浪費家の母と姉に、稼ぎから家の仕事まですべて押し付けられ、身も心もボロボロだった。ある日、姉の借金の取り立てにヤクザが乗り込んできて…返済の代わりに、菫はヤクザに売られてしまった。家族に捨てられ沈む菫に、何故か若頭の桐也は親切に接してくれる。やがて店に出るため着飾った菫を見て、桐也は意を決したように言うのだった。「…店に出なくていい。俺の専属家政婦になれ」-やがて結婚し幸せになる二人が、お互いの居場所を見つけていく、不器用な溺愛生活がはじまる!
あんなに愛し合っていたのに、私のことを忘れてしまったの?侯爵令嬢ティアーナは、サンザシの下で結婚を誓い、初めて無垢な身体を捧げて別れた、金髪の美しい王弟シルヴィオへの想いが深くなっていた。ところが、いつまで待ってもシルヴィオからの便りはなく、諦めることのできないティアーナは、ついに彼を追う決意をする。王の花嫁選びを名目に王城へ入ることに成功した彼女は、そこでようやくシルヴィオを見つけるも「君だけは、絶対に愛したりはしない」という衝撃の言葉を聞かされて…!?
ルチアはネッビア共和国のファリエール公爵家令嬢。親族以外の異性とふれあう機会が少ない貴族の娘にとって、政略結婚は当然の義務だが、ルチアには結婚前にどうしても経験しておきたいことがあった。それはー恋をすること。年に一度の謝肉祭の夜、屋敷を抜け出したルチアは、暴漢に襲われたところを黒ずくめの仮面の騎士に救われる。名も知らぬ騎士に心を奪われたまま結婚話を受けようとするルチア。そんな彼女の前に、トライアーノ公爵家次男で幼馴染みのリカルドが現れて…?
湖畔の別荘で暮らす母を献身的に支える娘クレア。そこへ本家から兄ローフェンが訪れる。けれど、彼はこの家に娘などいないと主張し、クレアを偽者だと決めつける。クレアを監視するためしばらく滞在することになったローフェン。彼と過ごすうち、妹ではなく一人の女性として彼を愛してしまったことに気付き、クレアは戸惑う。しかも、ローフェンから兄妹としてではない甘く激しいキスをされて…。