著者 : 華藤えれな
花屋を営む母が亡くなり、天涯孤独になった高校生のことり。身の振り方も決まらないうちに大家に立ち退きを迫られる。大ピンチのその時に現れたのは、着物姿の美しい男性ー華道の家元、緋水。彼は亡き母の親族だと言う。彼を頼りに京都に身を寄せたことりは、地元の高校に通いながら京町家での生活を始める。けれどそこでは突然家元を辞めた緋水とかりそめの婚約をしたり、舞振袖の呪いに巻き込まれたり次から次へと事件が起きて…!四季折々の京都祇園が舞台の恋と着物、時々猫の花カフェ事件簿。
崖っぷちアラサー女子の沙耶は、利害の一致から京都の老舗酒蔵「天舞酒蔵」のイケメン杜氏・新堂と契約結婚することに!京都の伝統や昔ながらのご近所付き合いに戸惑いながらも、女将候補として奮闘する日々を送っていた。新堂の不器用な優しさに触れ、少しずつ惹かれていく沙耶。しかし、天才イケメン宮大工やライバル酒蔵の美人女将の登場で、にせもの夫婦生活に波乱が…!?
京都の趣深い建物に憧れ、リフォーム会社の契約社員として働く遠野沙耶。しかし、ある日、生来のおひとよしから、余計なお世話をしてしまいクビに…。社宅を追い出されて、家ナシ、職ナシ、彼氏ナシで途方にくれていたときに出会ったのは、小さいながらも歴史ある酒蔵の杜氏・新堂すぐるだった。酒蔵の存続のため嫁探ししていた新堂と、沙耶は利害の一致から契約結婚することに!?仕事にしか興味がないイケズな美形京男子とのかりそめ夫婦生活が始まるー!
真白が陽海寺に来てから二度目の夏が訪れる。檀家さんに招待されて、龍成と真白とミケーレは仕事がてら温泉旅行に行くことに。そこで真白は美しいあやかしに出会い、本体のかけらの在処を示される。さらに、龍成の隠された野心を知った真白は、彼のためにも「人間になりたい」と強く願う。けれど、かけらを手に入れた真白が目を覚ますと、ミケーレの姿が消えていたー。大事な人は、明日も隣にいるとは限らない。真白が、龍成が、未来を選ぶ。大人気「寺嫁さん」シリーズ第5巻!
金沢に来て早一年、真白は“仮”から晴れて本物の寺嫁さんへの第一歩を踏み出した。だがその評判を耳にした妖狐・朱王に、隠り世へと連れ去られてしまう。元の世界に戻る条件は朱王をおもてなしすること。トロトロのミルク粥、白味噌のお味噌汁、タケノコの天ぷら。朱王はどれも満足できなくてー。悩んだ真白はやがて朱王の寂しい運命に気づく。朱王の孤独は真白にしか癒やせない。しかし、朱王を癒やすと真白は龍成のもとに帰れない…?かりそめ夫婦の運命が大きく動く、人気シリーズ第4弾!
真白が僧侶・龍成の許嫁(仮)として和カフェを始めて1年。二人の間に結婚話が持ち上がった。突然の話にも龍成は断らず、戸惑う真白の気持ちだけを置いてけぼりに、準備は進んでいく。同じころ、書道家の蓉子や能楽の若宗家など、和カフェの常連が次々と事故に遭い、ついにあやかしから真白をかばった龍成まで倒れてしまう。龍成を助けるため、真白が下した決断とは?「これが運命なら、また会えるはず。遠い未来のどこかで」かりそめの寺嫁生活第3弾は、春を寿ぐあやかし和カフェのおもてなし。
あやかしを癒やす和カフェ「あやかし亭」をオープンさせた真白。評判も上々で、ようかい寺の僧侶・龍成とのワケあり夫婦生活も板につき始めた頃ー。なんと、龍成のライバル僧侶が「あやかしカフェ」をオープン。それがあやかしからも人間からも大人気で、真白の和カフェは閑古鳥が鳴いてしまう。焦った真白は起死回生のメニューを考案しようとするのだが、なぜか龍成は気乗りしない様子…?かりそめの寺嫁生活、待望の続巻!冬の金沢から、柚子香るあやかしスイーツをお届けします!書き下ろし。
前世からの因縁で突然あやかしになった真白。パニックになりながらも祖母の遺言をヒントにあやかしお助け寺に駆け込んだ。だが人間に戻れず、困った真白に僧侶・龍成は“嫁のふり”を条件に寺で暮らすことを提案する。大酒飲みで優しい極楽坊主の龍成と、彼を慕うあやかしに囲まれた寺嫁暮らし。ある時、傷ついた存在を癒やすことで人間に戻れると気付いた真白は、特技のスイーツ作りで和カフェを開くことを思いつくがー?居場所を失った者が流れ着くお寺で、かりそめの寺嫁がおもてなしします。