著者 : 近江泉美
高校生の美原アンが夏休みにホームステイすることになったのは、札幌の郊外に佇む私立図書館、通称「図書屋敷」。不愛想な館主・セージに告げられたルールを破り、アンは真夜中の図書館に迷い込んでしまう。そこは荒廃した裏の世界ー“物語の幻影”が彷徨する「図書迷宮」だった!迷宮の司書を務めることになったアンは「図書館の本を多くの人間に読ませ、迷宮を復興する」よう命じられて…!?美しい自然に囲まれた古屋敷で、自信のない少女の“物語”が色づき始める。
孤独な復讐者となった悠貴。彼はついに、過去の依頼人と交わした『黒い契約書』を使い、実の父との最終対決に挑む。一方の美久は、信頼していた人の裏切り、いまだかつてない生命の危機、意外な人物の助太刀ー彼が追う謎解きを通じ、成長していった。もう、あの頃の自分じゃない。-大丈夫。きっと連れて帰ってくるよ。美久は明かりの消えた喫茶店エメラルドと約束したのだ。悠貴を必ずここに連れ戻すと。全ての謎が解き明かされる、感動の完結最終巻!!
ドSで眉目秀麗な高校生探偵、上倉悠貴が美久と絶縁した『真の理由』とはー。悠貴から冷酷な絶縁宣言を受けた美久。しかし、彼女は諦めない。絶対に、悠貴を喫茶店エメラルドに連れ戻す。偶然出会った引きこもり少女の楠とコンビを組んだ美久は、最高難度の『謎』に挑む。その先に、彼が待っているはずだからー。しかし美久は、悠貴を追う過程で巨大組織によって隠蔽されていた闇の事件に巻き込まれていく。巨悪として君臨するその首謀者は、時ヶ瀬グループのCEO、時ヶ瀬貴嗣。上倉悠貴の実の父親でー。感動のシリーズ完結編上巻!!
「お前はクビだ。二度と俺の前に現れるな」『エメラルドの探偵』悠貴とその助手・美久。二人は喫茶店訪問客の素朴な悩みから犯罪組織が絡む危険な事件まで、あらゆる謎を解いてきた理想のコンビだった。-はずが、その別れは、突然やってきた。悠貴の口から紡がれた絶縁宣言。事態を呑み込めない美久は、ただ立ち尽くした…。悠貴の真意とは一体?美久の想いは彼に届くのか?謎が謎を呼ぶ、シリーズ最大の難事件が起こる最新刊!!
喫茶店『エメラルド』に、再び『彼』がやってきた。天真爛漫で自己中、ステータスもプライドも一級品の英国青年・ダニエル。悠貴に出し抜かれたリベンジのため、謎解き勝負を仕掛けてきた。『異国からの挑戦状』を受け取ったドSな高校生探偵・悠貴は美久と共に勝負の舞台・軽井沢へ。ダニエルとの推理勝負の行方は果たしてー?初の旅先での謎解き。そのさなか、美久は偶然、悠貴の優しさに触れる。今までの悠貴とは異なる、柔らかな心遣いを感じ取った美久は、胸中を揺り動かされー。
解けない謎はない『エメラルドの探偵』が唯一未解決とする『事件』。それは、上倉悠貴が片時も手放さない『古い携帯電話』に起因するものだった。ずっと手がかりのないまま時間だけが過ぎゆく中、ついに悠貴は『事件』解決の糸口を掴む。しかしその刹那、彼は犯人によって窮地に追い込まれてしまう…。悠貴と因縁を持つ聖も独自に『事件』を探る中、ついに美久にも、犯人の脅威が及び…!!過去の謎がついに解明される!待望の解決編、登場!
ドSな高校生探偵・上倉悠貴。解けない謎はないと噂される完全無欠な彼には、秘められた過去があった。常に懐にあり、手放すことのない契約切れの『古い携帯電話』。中には、とある少女からの留守番電話メッセージが録音されていた。何年経ってもその内容を消去できずに。上倉悠貴が唯一抱える痛恨の未解決事件だった。そして現在、彼は再びその事件に対峙する。全てをなげうって推理に挑む悠貴を見た美久は、何故か胸がちくりと痛むのを感じ…。最強のドS探偵唯一の未解決事件ー!?書き下ろし。
「悠貴君、デートしよう!」突然、禁断の告白をした美久。対するドSな高校生探偵・上倉悠貴の返事は、「あきれて溜息を吐く」-つまり肯定ということで!?嫌がる悠貴と共に、女子憧れのテーマパークにやってきた美久は、心も身体もウキウキだったが、ここでもやはり謎解きの薫りが…。パーク内のオバケ騒動、ハロウィンの事件予告、宝石盗難を巡る秘話…そして、美久は謎を解く過程で、悠貴の「秘密」に気づいてしまい…。聖も登場し、波瀾万丈なお出かけミステリー編!
いつもは静かな喫茶店エメラルドが、大盛況となっていた。沢山の女性の中心にいるのは、王子様探偵・上倉悠貴…ではなく、柔らかな笑顔を浮かべる金髪の青年で?その青年ーイギリスからの留学生・ダニエルは、美久との奇妙な縁で居候兼ウェイターとして働き始めていた。いつしかここは「選ばれしイケメン店員しかいない喫茶店」と噂され…。そして、今日もエメラルドには、依頼が舞い込んでくる。紅茶とレモンパイの香りがやさしく広がる喫茶店で、謎解きはいかがですか?
出版不況にあえぐ大手出版社『仙葉書房』。そこに勤める中堅文芸編集者・真壁のもとに、一通の手紙が舞い込んだ。それは、新人時代からいがみ合いながら共に成長してきた担当作家・樫木重昂からの『遅れてきた遺言』。「俺の本を親父に届けてくれ」。樫木の父親は生粋のドイツ人。彼の作品を翻訳する必要があった。真壁は『遺言』を胸に、超マイナー言語である日本語で書かれた『名作』を、世界に羽ばたかせる決意をする。出版業界と翻訳業界の狭間で東奔西走する文芸編集者の苦悩、その行く末は…!?書き下ろし。
どんな謎も解き明かすドSな王子様探偵・上倉悠貴から、突然の呼び出しを受けた小野寺美久。彼女が駆けつけた場所は、悠貴が通う高校の正門前だった。羞恥心を覚えながらも、文化祭の準備で忙しい学園に高校生として侵入する美久。悠貴からの命令は、美久が『エメラルドの探偵』として校内の事件を解くことで…!生徒会に送られてきた匿名の脅迫状、目的不明の器物破損、そして文化祭の一般客を巻き込む大事件…危険な謎解きに、高校生探偵・美久が挑む!
王子様と見紛う美形の探偵・上倉悠貴がオーナーの喫茶店。そこでウェイトレス兼探偵助手を務める小野寺美久。文句ばかりのちぐはぐな二人が、ふとしたミスで密室の倉庫に閉じ込められてしまう。慌てる美久だったが、しかしそれをきっかけに、美久と悠貴の距離がほんのすこしだけ縮まるのだった。ようやく息が合ってきたかにみえたその矢先。吉祥寺の秋祭り会場で、悠貴とはぐれた美久が事件に巻き込まれてしまう。そんな彼女を救ったのは、悠貴とは趣の異なる、もう一人の『美青年』で…。今回の謎解きは、いつもよりすこしビターな薫りでお届け。
就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。そこは、親切だけど少し変わったマスターと、王子様と見紛うほど美形な青年がいる喫茶店『エメラルド』だった。美形の青年ー意地悪で高飛車な上倉悠貴との最悪の出会いを経て、『エメラルド』でウェイトレス兼探偵を務めることになった美久。ドSな年下王子様と、すこしドジな助手の許に、今日も謎解きの匂いがほのかに薫る事件が舞い降りる。
就職活動に疲れ切った女子大学生・小野寺美久が、ふと迷い込んだ不思議な場所。そこは、少し変わったマスターと、王子様と見紛うほど美形な青年がいる喫茶店『エメラルド』だった。お伽話でしか見たことがないその男性に、うっかりトキメキを感じる美久。…が、しかしその王子様は、なんと年下の高校生で、しかも口が悪くて意地悪で、おまけに『名探偵』で…!?どんな謎も解き明かすドSな『探偵』様と、なぜかコンビを組むことになった美久。謎解き薫る喫茶店で、二人の騒がしい日々が始まる。