著者 : kappe
わたし、野村響子。虹北商店街に暮らす、もうすぐ中学三年生。名探偵の恭助は、相変わらず海外を旅して回ってる。(こうして、可愛い幼馴染みが待ってるってのに!)名探偵不在の商店街にも、ふらりと謎は訪れる。夢の中で結婚するクラスメイト。池の鯉が惨殺される殺鯉事件。クリスマスイブの夜に現れるウサギのサンタ。謎が現れたのなら、名探偵も現れる!「もう、旅に出ないよね?」って聞いたら、「ずっと日本にいるよ」っていつか恭助は答えてくれるのかなー
わたし、野村響子。虹北商店街に暮らす、ピカピカの中学一年生!クリスマスムードに染まる商店街で、貴重な青春の一時を愉快な大人たちとの映画撮影に費やしている。「探し物があるんだ」-そう言って春に旅立った幼馴染みの名探偵・虹北恭助はまだ帰ってこない…。恭助のいない日常は、本当に普通の日常だ。(愉快な大人たちと映画を撮るのは、すごく非日常って感じもするけど、それがなんだって言うのよ!)けれど、そんな平穏な日常の風景には、わたしには気づけなかった「寂しさ」が隠されていたー
わたし、野村響子。もうすぐ小学六年生になろうっていう小学五年生で、家は虹北商店街にあるケーキ屋さん。この虹北商店街の日常には謎がいっぱい!ひとりでに増えてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。なんでも願いを聞いてくれるお願いビルディング。巻き起こる不思議な不思議な謎・謎・謎!でも、そんな謎を立ち所に解決してくれる魔術師がいる。その名は虹北恭助。古書店・虹北堂で学校も行かずに店番をしている、わたしと同い年の幼馴染みだー
「つまりはいつも通りの恋愛相談?」「そうだ。いつも通りの、一筋縄ではいかない恋愛相談」恋心を食べる異能を持つ佐藤孝幸と、才色兼備だけど恋愛弱者な深山葵。奇妙な縁から孝幸と供に恋愛相談を受けることになった葵の前に、セーラー服姿でどこか存在感の希薄な少女“氷室礼菜”が現れる。「わたしは誰からも認識されないの」彼女も、孝幸と同じく魔女から異能を授けられた少女で、過去に置いてきたはずの叶わない恋心を抱えていたー。「安心しろ。未練がましいアンタの恋だって、俺が食ってやる」これは恋が苦手な二人が歩む、恋を知るまでの不思議な恋物語。
才色兼備で人望が厚く、クラスの相談事が集まる深山葵には一つだけ弱点がある。それは恋が苦手なこと。そんな彼女だったが、同級生にして自称恋愛カウンセラー佐藤孝幸との出会いで、気持ちを変化させていく。「俺には、他人の恋心を消す力があるんだよ」叶わぬ気持ち、曲がってしまった想い、未熟な恋。その『特別』な力で恋愛相談を解決していく彼との新鮮な日々は、葵の中にある小さな気持ちを静かにゆっくり変えていきー。「私たち、パートナーになろうよ?」そんな中、孝幸が抱えてきた秘密が明かされるー。「俺は、生まれてから一度も、誰かに恋愛感情を抱いたことが無いんだ」これは恋が苦手な二人が歩む、恋を知るまでの不思議な恋物語。第13回GA文庫大賞銀賞。