せつなの嫁入り
父親に疎まれ座敷牢で育った少女・せつな。父の死後、あやかし警邏隊隊員・藤十郎のもとへ嫁ぐが、務めに一途な藤十郎は実家へ戻ろうとせず、せつなは夫の顔を見ることすら叶わない。婚家では虐められ、せつなは逃げるように彼がいる京へと向かった。ようやく出会えた藤十郎は、部下を従えた剛腕な隊長。思わず臆したせつなは身分を隠し、彼らの下働きに就く。仲間と過ごすうち、気付けば心の距離も近づく二人だが、あるとき離縁の選択を迫られる。そこには決して二人が結ばれることのない「秘密」があった。
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せつなの嫁入り 二(2)せつなの嫁入り 二(2)
ようやく藤十郎率いる第八警邏隊の面々と馴れ親しみ始めた年の瀬。せつなは婚家・奥沢へ帰省することになった。藤十郎を連れ戻ったせつなは義祖母から手厚くもてなされ、義妹・奈緒の気遣いも温かく、自分の居場所ができたように感じていた。しかしそんな思いとは裏腹に、次期当主の妻となるせつなへの恨みを募らせていた奈緒は、「何か」と引き換えにどんな願いも叶えるという神社を偶然にも訪れるー。一方で奈緒の様子がおかしいと藤十郎から諭されたせつなは、咄嗟に反発してしまうが…? 2022/02/15 発売