蒼剣の歪み絶ちII 色無き自由の鉄線歌(2)
“歪み”に囚われた少女と奏でる、青春の記録。死闘の果てに、悲願の一つを叶えた伽羅森は、高校生という日常へと戻る。魔剣ティルフィングに呪われている状況は変わらないが、彼はどこか燃え尽きたような日々を過ごしていた。そんな中、日継との新たな任務で出会った一人の少女、独部由良。彼女は「普通の人間には視認できない」歪みを抱えた少女で…。「私、このメンバーで、バンドをやりたい!」誰からも認識されない彼女の切なる願いを叶えるために、協力を始める伽羅森やアーカイブたちだったがー。「私は…何をすれば良いのでしょうか」「何をしたっていいんだよ、もう」『自由』を叫ぶための蒼い戦い。その咆哮は、どこに響くー。第30回電撃小説大賞金賞受賞作。