七日の喰い神
夏の猛暑のさなか、行方不明となっていた少年が凍った死体となって発見された。警察は事件の異常性から“マガツカミ”によるものと判断した…。古来よりこの国には人間に害を偽す禍々しい神々“マガツカミ”が存在する。そして、それらを討伐する特殊な力を持った者たちを“祈祷士”と呼んだ。天才的な資質を持ちながらも祈祷士としての道を捨てた男・古川七日と、可愛らしくも残酷な“喰い神”の少女ラティメリア。人間とマガツカミという許されざる異種間のコンビが、禍々しい神々を葬っていくダークファンタジー。
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戦時中ともに戦った女祈祷士の大坂雪生から仕事の依頼を受けた古川七日は、とある地方の夏祭りに訪れていた。七日との再会を喜ぶ雪生だったが、初めて見るラティメリアの容姿に驚愕するー「六花さんにそっくり…」。戦場において二人は、七日の姉・六花を中心に編成された祈祷士部隊に属していたのだった。そんな折、古くから生き長らえる強大なマガツカミ・轢き神が暴走を始める。その背後には“六花のマガツカミ”の影があったー。明らかになってゆく七日の過去。その後の彼の運命を決定づけた戦場で起きたある悲劇とは? 2016/01/19 発売
高級蒸気機関車カムパネルラに乗り込んだ古川七日とラティメリア。浮き世離れした煌びやかさとは裏腹に、実はこの列車、祈祷士協会によって捕獲された“六花のマガツカミ”の一人、掴み神を秘密裏に移送する用途でカモフラージュされたものだった。掴み神ヘリアンサスを斬るために列車や潜入した七日は、かつて戦場でともに戦った六花隊の一人と再会する。“妖刀使い”獅童巳月ー彼は移送を監督する看守長となっていた…。マガツカミを殺す者と護る者たちが繰り広げる熾烈な攻防戦!それぞれの思惑を乗せて列車は走り続ける。 2016/05/18 発売