七日の喰い神 4
大事にしていたウミネコのサキちゃんに逃げられ、傷心のラティメリア。七日とのやりとりもすれ違っていく。一方で、“六花のマガツカミ”を巡るプロジェクトは最終局面を迎えようとしていた。祈祷士協会解散を目論むGHQと、「最後の切り札」を楯に祈祷士たちを利用し、自らの悲願を遂げようとする紙燭龍之介。すべての六花のマガツカミを集め、龍之介が成し遂げようとしていたことは、過去に囚われたおぞましい計画だったー。七日とラティメリア、そして六花のマガツカミの戦いは終結するのか。シリーズここに完結!!
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夏の猛暑のさなか、行方不明となっていた少年が凍った死体となって発見された。警察は事件の異常性から“マガツカミ”によるものと判断した…。古来よりこの国には人間に害を偽す禍々しい神々“マガツカミ”が存在する。そして、それらを討伐する特殊な力を持った者たちを“祈祷士”と呼んだ。天才的な資質を持ちながらも祈祷士としての道を捨てた男・古川七日と、可愛らしくも残酷な“喰い神”の少女ラティメリア。人間とマガツカミという許されざる異種間のコンビが、禍々しい神々を葬っていくダークファンタジー。 2015/09/18 発売
戦時中ともに戦った女祈祷士の大坂雪生から仕事の依頼を受けた古川七日は、とある地方の夏祭りに訪れていた。七日との再会を喜ぶ雪生だったが、初めて見るラティメリアの容姿に驚愕するー「六花さんにそっくり…」。戦場において二人は、七日の姉・六花を中心に編成された祈祷士部隊に属していたのだった。そんな折、古くから生き長らえる強大なマガツカミ・轢き神が暴走を始める。その背後には“六花のマガツカミ”の影があったー。明らかになってゆく七日の過去。その後の彼の運命を決定づけた戦場で起きたある悲劇とは? 2016/01/19 発売