屠竜の剣(1)
竜珠を手にしたものが、帝位につく-。紅巾の乱で大揺れの元の末期、中国大陸ではひとつの伝説が甦り、次代の帝位を狙う群雄たちはこぞって屠竜の剣と、それをよく遣う人とを求めていた。紅巾賊の首領・朱元璋の命で竜珠入手の任についた水軍提督・李海は、自分と刃を交えた倭寇の少年、辰治に強く魅かれるものを感じていた。伝説にいう竜を殪す倭人とは、この少年ではないかと。
関連ラノベ
屠竜の剣(2)屠竜の剣(2)
竜を殪す。その大いなる野望を胸に摩羯羅の船で南海に乗り出した辰治のもとに、梁山泊の英傑の子孫たちが次々と結集した。快く屠竜の剣を辰治に託した李海や花雄をはじめ、妖術師・公孫謙や女郎蜘蛛芙蓉など、その顔触れはきわめて多彩である。その中には新たに仲間に加わった白麗という謎の美少女の姿もあった。周囲の期待を一身に受けて、辰治は東海竜王の棲む蓬莱島に突き進む。 1993/11/30 発売
屠竜の剣(3)屠竜の剣(3)
西海竜王敖閏が持つ珠には、どんな生き物でも人間にする力があるという。その珠で白麗を人間にしようと辰治たちは、西海竜王の竜宮目指して旅をしていた。そんな彼らがシルクロードの途中で立ち寄ったのは、何者かによって全滅させられていた泉の村。残された足跡と、唯一の生き残りであるギエンヌ公国の公子ジョルジュの話から分かったのは、襲撃者が怪物ということだけだった。 1994/09/30 発売