ぼくと魔女式アポカリプス(2)
あの大雨の日から二週間。道を歩いていた澪は突然ドロップキックで首の骨を折られ、半ば「殺され」た。手を下した妙に長いポニーテールのチャイナ服幼女は、澪に向かっておかしな言葉を言い放つー拙者様は「正義の味方」であり、劣悪を正殺するものである、と。明らかに代替魔術師であるはずの彼女の真の目的とは、一体…?新たな痛みの物語が、今、始まるー。
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ぼくと魔女式アポカリプスぼくと魔女式アポカリプス
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖ー。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲なー第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。 2006/02/10 発売