ぼくと魔女式アポカリプス(3)
もう動かない寝々、静かに眠りにつくレンテンシア、それらを見守る天の星々-残された澪と冥子は、痛苦と引き替えに得た様々な終焉を想っていた…その時。突如現れたある人物が、寝々の体を、その根源闇滓とともに奪い去った。信じがたい人物の信じがたい行動に驚く二人。さらにひょんな事から、チャイナ服の謎の双子姉妹にも付け狙われることになり、澪と冥子は新たな選択を迫られるー。
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これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖ー。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲なー第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。 2006/02/10 発売