1987年12月発売
ううっ!宇宙の果てまで行け、だって!な、なぜって、実は、地球をぶっこわしてしまったんだモン。タカシと静香の“胸キュン・ペアー”は、神様M1の助けを借りて、魔境・秘境に旅立つのです。ふしぎ人間、魔界の女王、狂った機械の国を通って、とらわれの身の美少女を救い出せれば、地球は元どおりになるのよ!でも、でも、その少女にたどりつくまでが、大問題、ありなの…。こわくてステキな旅に、さあ、行くわよ!
古村厚志さん。34歳。あたしたちの行きつけのサテン“シュヴァル・ブラン”のマスター。バックにキチッとなでつけた、短髪。その前髪の、ほんのひと筋だけ、たぶんわざとの、額にパラリの落っことしかた。彫りの深い、外国の映画俳優サンみたいな、顔立ち。広い肩幅。とてもとても、シャツの似合う…。あたし、椎名果林。17歳。もうすぐ、サテンをたたんで、白馬岳にペンションをつくる、という古村さんのこと、実は、ひそかに…。
あたし、進藤かおり。18歳、私生児。母親は、ピンク・キャバレーのホステス。在学中に男と同棲。そいつと、痛い、苦しい思いして、別れて。3年の2学期の途中で、高校中退。あたしは、ライオン。猫じゃない。あいつ、宗方達巳。19歳。何不自由のない、ぜいたく恵まれ家庭の息子で、やりたかった道、選んで、けつまずきもせず、歩いてる。だけど、あたしは、一瞬、感じる。猫だらけの街の中。あいつ、実は、ライオンだ!
あたし、後野まつりは、ふつうの高校1年生。でも友人には変わり者が多いの。その最たる人、超常研の会長が、漬けもの屋からもらってきた“百年漬け”から、またまた事件発生!な、なんと、赤い目がある水につけた毛玉のような怪獣-ツケモラスの登場ってわけ!さあ大変!超能力者の新島栄、元気印の鷲橋蘭と、あたし、まつりは、みごと、ツケモラスを退治できるのかしら…?