1988年12月1日発売
海ぞいの道は、南からの風。鮮やかなウエア、すらりと伸びた脚がひた走る。それガ、道介だった。私、沓子の視線は、それからずっと彼にクギづけ。ところが、外国育ちでカッコいい彼に、女の子たちが黙ってるわけない。美人の明世は、色っぽく迫るし、秀才めぐみもチエをしぼってアプローチ、とくれば、人マネだけが得意の私じゃ、出番がない!彼の才能も、秘密トレーニングも、知っているのは私だけなのに。どうるすの、沓子!
あまーい囁きは恋人同士なら大歓迎。でも誘惑の悪魔として名高いメフィストの囁きはキケン・キケン!女の子のハートを踏みにじる恋愛ドロボーの被害続出。それもなぜか劇団「キャスト」のメンバーばかり。高校生の夕香にも魔の手は伸びて「もうっ許せない!」恋人の万里くんと二人三脚。メフィストこらしめ作戦実行開始。テキは見事にひっかかり、バンザイ三唱するつもりが、やっぱり意外な落とし穴!ホントの悪魔は、いったい誰?
人気スターのロジャーは人を笑わせることにかけてはどんなときでも、労を惜しまない生来のエンターテナーだ。ロジャーが「おたずね者」として追われる身になったとき、かれはまよわずエディのもとにかけこんだ。私立探偵エディはむりやりトゥーンのうさぎと二人三脚をくまされた…。ロバート・ゼメキス監督作品「ロジャー・ラビット」のノベライゼーション。
あたし、白鳥麻央。17歳。パパとママとばあやは亡くなってしまったけれど、天国からいつも見守っていてくれていると思って、北海道の叔母さん家で、今日まで頑張ってきたの。そしたらね、ロンドンに双子の兄さんがいたのよ。驚きでしょ。麻代兄さんっていって、ハンサムで優しくて、とっても頼りになるの。そんなある日、ロンドンで兄さんと再会できることに!でも目的は早苗ちゃんの足の手術。なんだか、気が重いんだ…。
今度の事件は、クリスマス間近の土曜日に、悪友のサキからの電話で始まったんだ。あたし、工藤由香と、サキ、そして小林クンは、都立高校の1年生で、しかも、なんと三つの事件を解決しちゃった名探偵?なのです。事件というのは、サキが通っている絵画教室から、青いオウムが盗まれたこと…。
あたし、佐久間美里。『バラ組探偵局』の所長さんをやっているパパと二人暮らしなの。いま、BFの和也とデートの帰り道。もう少しロマンチックしていたい気分だったのに、「おねえちゃん、ケンタをひき逃げした犯人、見つけてよお」という男の子の声であま〜いムードも、そこでプッツン。それどころか、結果的に、殺人事件にまきこまれることに…。
あたし美穂、高校2年生。恐怖のバビブベボ人間。つまりね、バカ・ビン・ブス・ベンピ・ボーチョーの典型的フツー娘。そんなあたしに超能力があった。大好きなバスケ部のキャプテン早川くんから声かけられるし、試験問題予知できたり、そして宝くじが当たったり…ぜーんぶ念じるだけでOKなのよ!もしかして女の子はみーんな恋の超能力者かもね。バビブベボ娘、がんばって!!恋もテストも恐くなくなる学園ラブアフェアー!
凍てついた最北の海辺の村フローレンスに、待ち望んだ夏が訪れた。わずか一週間の夏。その束の間の歓びを噛みしめる村人の顔には、だが、どこか翳りと怯えが秘められていた。村のはずれには、かつて人間に暴虐の限りをつくした後、旅の男に滅ぼされ海に封じ込められたと言い伝えられる貴族、マインスター男爵の城跡がある。その伝説の貴族は、夏になると姿を現し、飢えを満たすのが常だったからだ。三人の若者が貴族の犠牲となった夏の第一日目、連合戦線を張った戦闘士らは、一気にDに襲いかかったのである。壮大なスケールと圧倒的な迫力でおくる〈D-北海魔行〉完結編。