1988年3月1日発売
ピーピーピー、殺人事件発生、ポケットベルで呼び出される、いとしの松前刑事。もう、せっかくのデート中なのにッ、なんて理解のないこと、私、忍は申しません。ところが、彼ったら現場で大ケガしたんですって、私のほうは、女性をだますおたずね者、ハンサム外人たちに狙われるし。ピンチ、ピンチ!よーし、ここは得意の変装術で、不良外人たちも殺人事件もまとめて面倒みてあげる。恋とスリルの“とんでもポリス”は忙しいのダ。
あたしは水波かすみ。頭のてっぺんからつま先までピッカピカのエステティック。あかねは髪もボサボサ、服もヨレヨレのきたなーい双子っこ。あんなことしてたら男の子だって近づかない。あたしには夢のような未来がと思っていたのに、どーして、どーして?うっそオ、信じられない!あかねに恋こがれる美少年登場。あたしにはモップ頭の竜介がくっついてくるだけなんて。こんなの、アリ!?エーイ、めざせ!恋の逆転勝利。
きょうは、あたし、坂本菜月が、3年間通った、八汐中学の卒業式。セレモニーは、すべて終って。お別れセンチメンタル気分も、ひと山越えちゃった、下校時。みんなの心は、帰り道のダベりんぐのほうへ、向いてしまっている。け・れ・ど。あたしは。あたしだけは!想い出の教室に、ひとつ、大きな忘れもの。それは。恋。-さあ、菜月。勇気を出して。正門前で、Uターン、するのよ!
「子供が、オトナの思い通りに動くと信じてるとしたら、大マチガイよね、ウソよね!」こんな、あたし、柿崎有美のコトバに。「そうだよな」小山祐樹クンは、力強く、うなずいた。あいつ、マイナーな、ダンサー。あたし、駆けだしの、少女マンガ家。追っかける、夢のゴールは、違うけれど。翔びたい気持ちは、とても、とても、似ているから。-ねえ。ふたりなら、がんばって行けるよ、ね!
あたし、桂木あず。高校2年生。ファッションデザイナーのママと2人暮し。ママは仕事が忙しく、いつもひとりぽっちだった。というのは、ボーイフレンドができたの。一つ年上の大元カオル。あたしにとって大切な人。今は、航海士になるために、受験勉強中。あたしの夢がなんなのか、まだわからない。とりあえずは、雑誌のモデルの仕事が楽しいの。アリシアという友達もできたし。でも、大変!ママの会社に変な噂が…。
1991年暮れ、クリスマスにわくニューヨークで取材中の樫山はRJと名乗る男と接触し“21世紀の死の商人”Φ(ファイ)の存在を知る。直後、サンタクロースがマシンガンを乱射。瀕死のRJが言い残した言葉は、「エンゼル急行を追え」。一方、次々と少女が失踪していた東京では、樫山の娘で、テレビ出演中にスプーンを曲げたアイドル歌手の由真までが失踪。連続する少女誘拐事件の背後には暗黒組織Φの野望が!サイコ・サスペンス・アクション。
県立高校に通う香澄と史朗。偶然に同じ夢を見て、それを作文に書いたことから盗作を疑われて、教師に追われるはめとなった。逃げる二人…そして二人は跳んだ。夢に見た国、西風の神を崇める「西風の王国」へ!今、王国には戦雲がたれこめている。長年、「惰弱公」を装い王族の目をあざむいてきた北部州総督、レオン・パラミデュースが叛乱を起こしたのだ。国王の妹、華麗なるアポロニア公主。国王軍の上将軍である彼女は、叛逆者となった従兄と戦う決意を固めた。だが、戦っては負けることを知らないこの美しい戦士の心は、不安と、そしてそれとは違う何かに揺れるのだった。香澄と史朗は、壮絶な会戦と、戦うたびに近づく二人の名将の姿を、つぶさに綴ることができた。