1989年12月1日発売
親友・和美のカレが自殺-!「そんなのウソよ!」忍は叫んだ。だってその夜、2人はデートの約束してたんだから。ここ一番で頼りになる恋人の刑事・松前高志と調べてみると、やっぱり殺人の疑い濃厚!まさかと思うけど、和美が!?どうしても親友を疑えない忍は、得意の変装術でツッパリ少年に変身して、怪しい不良グループに潜入。ピンチの連続にもひるまないで、事件の鍵は“恋”が握ってると、大胆推理するんだけど。
あっ、角の花屋さんも妖怪よ!町の人が一人ずつ、妖怪と入れかわっていく。こ、これじゃ、近所は妖怪だらけになっちゃう。あたしたち、ひろみとタカシ、ゆかりとトシオの胸キュン・ペアーは、神様となめくじネコの助けを借りて、町を妖怪の手からとりもどすため、魔境にのりこみます。怪しい寺が魔境の入口で、地下には人食い鬼が!うまく通りぬけて、とらわれのアリスを救い出し、恐ろしい巨大妖人をたおさなくっちゃ!
元町るみです。失恋クラブ二代目部長になったその日、初めてラブレターをもらいました。医大生の岡田直樹さんから、たった2行だけの…。でも、それが恐ろしい事件の始まりだったなんて!3日後、父母がいなくなり、中学3年の大関三郎くんが同居することになった。年下だって男の子、2人きりで暮らすなんて不安よね。そのうえ直樹さんに電話したら、女の人が出て、彼女はワタシよというんだもの。なによ、これ、失礼ね!
トオルはおしゃれな宝石泥棒さん。私、アリサ、さっきからワクワクドキドキ。なぜって、スリルだーい好きの私の、今夜は泥棒初体験なの!でもドジな私、しっかりトオルの足を引っぱっちゃったみたい。ナマイキ女泥棒の薫子に先を越されて、証拠写真をとられちゃうし、こわい仕掛けがいっぱいのお屋敷に潜入しろだの、家宝を奪えだの、トオルをお婿さんにさせろだの、もう言われ放題。今年のイブはスリルでもう眠れそうもない!
今日は中学の卒業式。すずかけの木の下にあたしと真理子と絵美、そして3人の憧れの的・昌樹くんが集合したのは、タイムカプセルを埋めるため。ずっと仲よししてたのに、昌樹くんがお父さんの転勤でアメリカへ行ってしまう。で、4人の記念というわけ。カプセルを開くのは2001年。だから思いきって告白します。「世界中で昌樹くんが一番好きです!」11年後の失恋を覚悟した精いっぱいのラブレターのはずだったのだけど…。
改めて、初めまして、デス。えーっと…、末っ子の絵里香です。明日香姉に、ずいぶんいじわるしたことは、本当に反省しています。ごめんなさい!!最近、あたしが、心密かに気にかけてる人がいるの。それは、アキラのこと…。えっ!?アキラって誰のことかって!?それは、ちょっと待ってね。少し、話がさかのぼってしまうけど、これから、じっくり話していくから…。
ん?んん?ん-ん。あたしがうなってるのは、サキのいったひとことのせいなの。あたし、工藤由香。都立高校の2年生。あたしがサキといっしょに、教室でお昼を食べてたとき、サキがいったの。「あたし、お見合いするの」って。あたしがうなってる理由がわかるでしょ。そして、今回の事件は、そのサキのお見合いから始まったんだ…。
あたし佐野えみこ。この秋で15歳になる。山本夏樹と池山海。そしてあたし。3人は、今、幼稚園から大学まであるエスカレータ式の学校の中等部の3年。あたしの家の門の所から学校まで、毎朝、3人で肩を並べて歩く。夏樹、あたし、海。3人は、いつもこの順に並んで歩く。ずっと、3人で…。半年前までは、いつも3人いっしょだった。そう、夏樹があの真っ白い建物に閉じ込められてしまう前までは…。
「お母さん、再婚しようと思うの」突然、お母さんが、切り出した。わたし、有川玲。都立向ヶ原高校2年生。お父さんを小学校4年生の時に亡くして以来、わたしは、お母さんとずっとふたり暮らし。最初のうち、わたし、とまどいをみせたけど、「お母さんが幸せになるのなら」と、最終的には祝福してあげたんだ…。そして、お義兄さんになったのが、武彦さん、何かと、あたしに気をつかってくれるの…。