1994年3月5日発売
おひさしぶり、ユナです。またまたアナトゥールを訪れたあたしは、草原の国シルハーンへ、“月光王”に会うための旅にでることになったの。平和への“戦い”の、カギを握る人物。ユージン・シルハーン-。“月光王”は敵か味方か。今回の冒険も、ドキドキと危険がいっぱい。とんでもない“事件”もいっぱい。王子とふたりで、がんばります。
エレベーターの扉が開いたら、なかからは胸にナイフを突き立てられた死体が。混んだデパートでの殺人事件は、動機もわからないし手がかりもゼロで、もう警察はお手上げなの。被害者の姪が、あたし、加奈の友だちだったから、直也と事件の解決に乗りだしたけど…。思ってもみなかった人が怪しくて。証拠を捜すあたしたちの身に、危険が襲いかかる。
新聞部でコンビを組んでいるソータのこと、気づいたときには、好きになっていた。でもね、いつも一緒に行動していたから、知らなくていいことまで、知ってしまったの。ソータには、ほかに好きな人がいる。彼の目が、わたし以外の人を見ていることを…。完璧に“片想い”ってわかったのに、彼を諦めることなんて、できない。そんなある日、わたしの目の前で、ソータと、彼が想いを寄せている彼女が…。
「じゃあな、かな子」。東京の大学へ行く先輩を見送った3月。そして4月。あたしたち-、あたしとみゆきと翔也は、高校3年生になった。3人が同じ場所にいられるのは、あと1年たらず。もう一度、春が来たら、それぞれの進む道へ、別れていってしまう。お互いが大切で、傷つけたくなくて、本当の気持ちを心の底にしまってきたあたしたちだけど、想いはもう隠せなくて…。
すごく好きな人がいるの。だけど、自分から告白する勇気はないし…。一度でいいから、好きな人に、告白されてみたい。『好きな人からの告白』、それは、すべての女のコにとっての憧れの瞬間だけど。あたしには、かないっこない遠すぎる夢…。『告白』をテーマにした3つの恋の物語(『さよならの向こう側』『もう一度会いたい』『朝日のなかで微笑んで』)を収録。梓沙、瑞穂、結の3人の女のコの長い長い片思いの結末は…?