1997年発売
あたし、浅羽摩斗耶。フェリシア女子学院の1年生。大好きなパパが死んでから、あたしには憎らしい相手がたくさんできた。こんなところ、出ていきたい。いっそ死んじゃおうかと思ったとき、あたしは信じられないような光景を見てしまった。中庭のダビデ像が歩きだしたの!あとをついていくと、そこには、息をのむほどきれいな金髪の男の子が眠っていて…。天使的大活劇シリーズ、さっそうと登場。
クリスマスも間近い郊外の街。時間をつぶすために何げなく立ち寄ったライブハウスで、竜憲と大輔はベーシストの突然死に遭遇した。後日、そのベーシストの霊が現れるという知らせを受け、調べに入った鴻は、友人のルポライター・中沢に、死んだベーシスト・斎藤の周辺取材を依頼する。ところが、調査を始めた中沢に、記憶喪失という異変が起こった!!はたして、ベーシストの異常な死に方には、なんらかの意思が働いているのか…。
山吹泉は向が丘女子高二年生。悩みらしい悩みもない、平凡な日々を送っていた。「先生が一人、こなくなるわ」予知能力を持つ親友の茅世の言葉どおり、暮林先生が入院し、かわりに美貌の音楽教師・榊がやってきた。榊は泉に「帰りましょう」と氷のように冷たく語りかける。その瞬間、全身に悪寒が走り、泉はその場から逃げ出していた。泉は榊の存在に、いいしれぬ不安を覚えるが…。
白馬に跨がり、不慣れな旅を続ける類稀なる美少年・ディートリヒ。彼こそ、名の聞こえた妖精・泉のギシャールに育てられた少年騎士-妖精の騎士だった。自治都市ヒンツェルブルグでディートリヒが出会ったのは、カラベルクと名乗る凄腕の剣士だった。彼もまた妖精の騎士だという。時を同じくして、人間の世界征服を企む公子ロミュアルドたちの影が、ヒンツェルブルグに迫っていた…。
強国秦に対抗せんと周辺諸国の合従を目論んだ姫惺。だがその策謀もついに水泡に帰し蜀の情勢はいよいよ逼迫していった。押しよせる秦の大軍を前に最後の抵抗を試みる三公子はそれぞれの想いを胸に重き宿命に敢然と立ち向かっていく。
2月14日・聖バレンタインデー。片想いの女の子に、神様が勇気をくれる日。告白してもハッピーエンドになるとはかぎらないけど、勇気を出してチョコをわたす?それともチョコをわたさないで、いまのままの友だちの関係、続ける?好きな人にチョコをあげた場合と、あげない場合。あなた自身が選ぶ、ハッピーエンドの選択はどっち…!?まりえ先生の、レンアイアドバイスつき。
街の不思議な紅茶喫茶「ホーンズパーク」で働くチサト。そこに、男前の26歳の占い師と、学校に行ってない美少女13歳が転がりこんできたことから、チサトの前に異世界への扉が開く。この世界は、必ずどこかで、別世界につながっている。ほとんどの人は、それに気づかないだけ。自分の将来が見えない人、「ホーンズパーク」でマスターのいれる蜂蜜入りのミルクティーを、飲んでいきませんか…。
福岡・中洲にパーゴーラーメンを出す屋台があるという。それは、昔ゆーさんのお父さんが作っていたものと同じラーメンかもしれない。手がかりを求め、福岡に旅立ったゆーさんとミキ、メグ、よしの。ところが問題の屋台が見つからない。かわりにミキたちが見つけたのは、真っ赤なジャケットを着て、髪にも赤いメッシュを入れている、お師匠さま〜。
大都会オカレスティから、ロディーニへと無事戻って一月後、ニーヴァとルファーンは新たな災厄に見舞われる。ルファーンに色目を使っていたフェルセン侯爵からの呼び出し。ロディーニの領地内で起こった魔物「幻夢族」の商隊襲撃…。しかし極めつきは、ラルセン皇子によってもたらされた、年末年始の別宮招待であった。思いもよらぬ誘いに、色めきたちロジム邸。が、ニーヴァとルファーンの胸中は…。
“本家”御景家の術者四名による、岩手県・遠野での殺人事件は謎だらけだ。御景家の次期当主野坂三吾は、その謎を探るうち、当の御景家の術者から攻撃をうけた。その攻撃は、単なる陰陽師とは思えない程激しいもので、三吾は志島弓生に助けられる。が、その時弓生は、ささいな傷をうけ、傷は何者かの呪によったもので、弓生を苦しめる。執拗に弓生を襲う何者かに、弓生は最後の反撃を試みるが、と同時に古い結界が張られた早池峰山の異界へと迷い込む。そこには美しい、不思議な少女がいて弓生を介抱してくれるのだが…。そこはいったい…。
あなたにも家族がいるならば、必ず身につまされる七つの恐怖。嘘つき病の女。母親の水着姿を見たがる夫。いつも隣に引越してくる男。真夜中のテレビに没頭する良妻。妹ばかり可愛がる両親を憎む少女。いきなり登場した見知らぬ親戚。定年退職の夫を白装束で迎える女…。あまりにも異常な、しかし、あまりにも日常的な狂気の世界。これを読み終えたあなたは、きっと家族が怖くなる。
「リューネルフリード様ッ!」そう強く思ったとき、胸の奥に力がわいてきて、聖痕が紅くうかびあがる。そのとき、あたしたちの背には聖痕天使の翼が現れるという。ライト・エルフ王家の親衛隊に変身するのだ。でも、その姿は、「…ええっ!?何、これ!?」派手も派手!こんな格好で戦うなんて、あたし、絶対イヤだからね!!天使的大活劇シリーズ、絶好調の第2弾。
わたしには、つきあって半年になる彼がいる。半年もたつと、すっかりお互いの性格やペースも把握して、いちばん楽しいとき。のはずなんだけど、現実はピンチの連続、試練の連続。「彼」はいるにこしたことはないけれど、彼ができたらできたで、それから先が大変なのね…。彼との間に押しよせるトラブルの数々、どう乗り越える!?彼がいる人もいない人も必読の「おつきあいバイブル」、ついに登場。
明治33(1900)年、帝都・東京-。紳士淑女が夜ごとに集い、華やかな舞踏会が繰り広げられた、いわゆる“鹿鳴館時代”は終わりを告げ、鹿鳴館は華族会館として民間に払い下げられていた。-その鹿鳴館に、幽霊が出るという。後の世に、文豪と呼ばれることになる泉鏡花は、自分の担当編集者である香月真澄が持ち込んだその話に、ふと興味を持った。その幽霊は、美しいドレスに身を抱んだ、絶世の美女だという。美しいものに目がなく、多少奇癖があった鏡花が、その博覧強記で、幽霊に挑むが…。天才作家の、幽霊退治の結末は。
ブラックロッドー公安局・魔導特捜官。精神拘束により全ての感情を封印した彼に表情はない。まるで死人の顔。ヴァージニア9-降魔局・妖術技官。黄色い外套をはおった少女。だが、侮る事は禁物だ。彼女は魔女の分身なのだから。ビリー・ロンー探偵業をなりわいとする気さくな青年。人なつっこい笑顔には、だが“牙”がある。ゼン・ランドーー3つの都市を奈落堕ちさせた隻眼の男。その正体は人か魔か…。第2回電撃ゲーム小説大賞で「大賞」を受賞した異色作。異形の町ケイオス・ヘキサが今、文庫に出現する。