1998年8月5日発売
真夏の木陰でつかまえて真夏の木陰でつかまえて
ある朝、病院の庭で、首を吊って死んでいるひとりの老婦人が発見された。警察は彼女の死を自殺だと判断した。彼女の主治医も、友人知人も、彼女が重い病気を悲観して、死を選んだと考えた。誰もがそれを自殺と信じて疑わなかった。-たった一人の少年を除いては。あたし、工藤由香。少年の依頼を受けて、半信半疑ながらも、調査を始めたあたしたち。ところが、その少年が命を狙われて…。
恐怖の国のアリス恐怖の国のアリス
「うおおお〜っ。びやああ〜っ!!」ジェットコースターは、絶叫する胸キュン・ペアーを乗せて、恐怖の国へ!ここでは、人類を恐怖のどん底におとしいれるため、最終恐怖兵器の“アリス爆弾”を作る計画が!?早くアリスを見つけて脱出しないと、いくら食べてもおなかがすく食欲地獄で、ひろみやゆかりが、おデブになっちゃうし…。助けてMI、アリスを絵本の世界に帰して。
まるでプラトニック・ラブまるでプラトニック・ラブ
予備校講師の久住は、肩に擦り寄ってくる感触に、半分眠ったままで腕を彷徨わせた。(-あれ?)抱き寄せた身体は温かかったが、なにかが違った。スレンダーな女性は好みだけれど、こんなにも肉付きの悪いヒップはついぞ覚えがない。-そうだ。痩せた女ではない。これは、発育途上の少年の身体だ。目を開けるとそこには、昨日、山手線の中で拾った桜庭環のあどけない寝顔があった。
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