2001年11月10日発売
「思い出か」-なんとなく口にしたその言葉。それが鍵だった。心の奥のタンスにしまい込んでいたいくつかの思い出が、ぽろぽろと零れ落ちた。失礼。そんなキレイな零れ落ち方じゃない。どっちかっていうと、擬音は「ぼろぼろ」って感じだった。害獣と間違えられて猟銃で撃たれた瀬戸内海の島、わんわん病にかかり療養した青森の山奥、そして憧れの先輩に正体がばれて逃げ出した長崎…。人気シリーズ第5弾は、銀之介の思い出に、笑いと涙が零れちゃう。
浅羽直之と伊里野加得の初めてのデート。それを尾行する者が、一人、二人、三人…当然のことながらただですむわけが無く、実際に“ただではないこと”が起こりー『正しい原チャリの盗み方・後編』。文化祭といえばカップルで踊る最後のダンス!というわけで園原中学の大騒動文化祭と秋山流“恋の鞘当て”を描いた『十八時四十七分三十二秒・前後編』。以上、「電撃hp」に大好評連載された三編に書き下ろし番外編『死体を洗え』を加えたボーイ・ミーツ・ガールストーリー第2弾。鬼才・秋山瑞人が贈る少年と少女と夏とUFOの物語は始まったばかりですー。
依頼を受けたら、お金持ちの屋敷から六畳一間の安アパートまで、どこでも住み込みでご主人さまに仕えるメイド、風間萌美。彼女は“ちょっぴりタレ目”が人懐っこそうで愛らしく、スタイルも抜群。メイドとして仕事をする時は、超ミニのエプロンドレスと真っ白いレース飾りのホワイトプリムで、まさに“メイドさんルック”と呼ぶのにふさわしい。普段は“ほわぁ”としたテンポで喋り、軽くボケた感じの優しい表情をしている萌美だが、彼女のメイド服の色が変わる時、もう一つの素顔が明らかになるー!?出海まこと&川元利浩のゴールデン・コンビで贈る、一話完結の短編連作。
西暦二三〇〇年、地球をはるか一五〇〇光年離れたヘンリエッタ星域は、惑星国家間で戦闘状態にあった。強大な軍事国家“王国”を打倒するために、惑星国家キビの防衛大学士官候補生たちは、降伏した政府に代わって就航直前の宇宙戦闘艦を購入し、宇宙の大海へと乗り出してゆく。“王国”との幾度かの戦闘により、宇宙戦闘艦“アマテラス”は手痛いダメージを被った。王国からの圧力で真空ドックへの入港も拒否された“アマテラス”は、クルー自らが船外作業での補修を余儀なくされる。クルーの間に不安な空気が漂い始め、次第にその目に見えない圧力に支配されつつあったこの戦闘艦に、今また静かに忍び寄る不気味な黒い影があった…。
完全な密室状態である高城学園の更衣室で女生徒の焼死体が発見された。常人には不可能と思える犯罪の裏側にレベリオンの存在を感じた恭介と香澄は、それぞれ調査を開始する。不可解な殺人を繰り返す犯人の真の目的は何なのか?困惑する恭介たちを嘲笑うかのように、次々と犠牲者は増えていく。そのころ統合計画局は高城市内に潜伏する脱走レベリオンを抹殺するために、特殊部隊の派遣を決定していた…。解き明かされていくR2ウィルスの謎、すれ違う恭介と香澄の想い、そして予期せぬ強大な敵…エンターテイメントのあらゆる要素が融合した、ハイブリッド学園サスペンス第3弾。
無名の天才画家グランレイスの力を受け継いだ高校生・希崎心弥と、神群ハタニアスの影響で異能を手に入れた露草弓。徒帰島の異変で九死に一生を得た二人は街に戻り、キャラバンの援助を受けながら日常生活を始めた。だが、希崎心弥の力もまた迷宮神群ー虹の屍・オルタフの影響を受けたものであった。そしてその力に目を付けたものが一人。彼ー満月のフェルディナンはとある目的のため、希崎心弥を操ろうとする。そして…!無名の天才ーグランレイスを巡る謎が解き明かされていく…!!迷宮神群と呼ばれる神々の物語、第3弾。