2001年6月発売
凶悪な龍が支配する砂漠の惑星ゲヘナ。そこで最大の勢力を誇る三大国のひとつ、カルダモン王朝の綾羅王子を暗殺しようとしたのは、猫をつれた凄腕の喪われし武術使いだった。その噂を聞きつけたバーンは、なぜか自分がやったと言い出して、軍事刑務所ギスカル要塞に囚われてしまう。そして要塞に潜入したメルも、何者かに襲われて行方不明に。一方、そんなバーンの無実を証明するべく、動き始めたアイスとフロスティが、忍びこんだ王宮で出会った相手とは?新キャラクターも登場して、俄然もり上がる人気シリーズ第四弾。
1943年、独逸G機関は全高1マイルを超える超大型言詞加圧炉“トリスタン”を完成。ついに伯林は国家の防護と援護の要塞=機甲都市としての機能を始動した。しかし、予言に謳われた世界の崩壊は刻一刻と迫りつつあった。何故、世界は崩壊しなければならないのか?それを阻止する方法はあるのか?激しさを増す独逸と連合軍の戦争の中で、全ての流れを受け入れようとするG機関長レーヴェンツァーンと、新しい歴史を刻もうとする反独隊のヘイゼルは、それぞれの信じる未来を実現するため行動を開始した…。「伯林」シリーズ第4弾!今、機甲都市化計画の真の目的が明らかになる。
アグニ星系の第二惑星Agni02。砂嵐が常に表面を覆うその忘れ去られた惑星上で、人は生き、そして戦い続けていた。戦争の主役となるのは有人弾頭ーMRVと呼ばれる人型兵器である。亜空間強襲によって敵拠点に瞬時に現れ、壊滅的な打撃を与えることの出来るMRVはこの惑星の戦場に新たな次元を持ち込んだ。そして今Agni02のアリア地区に、一人の英雄が育ちつつあった。彼ーガウ・ハーマンは、現在はまだ不良グループの一員に過ぎなかったが、持ち前の気質から仲間達の間で一目も二目も置かれる存在となっていた。ガウはアリア州長官ギルサウザーの支配に不満をつのらせ、ひとつの計画を立てたー。新・英雄譚、開幕。
獣の牙ベルディア砦に忍び寄る、姿の見えぬ敵。かねてからの仇敵である猛虎の民の心中にも、ある迷いが生じている。強大な魔力を秘めたその侵略者に素直に与すべきか、否かー。ある猛虎の民の戦士は獣の牙に潜入、その内なる葛藤が壮絶な結末を導きだす。また、密林に向かったある傭兵パーティは、2人のホムンクルスの少女に出会い、侵略者の貴重な情報をもたらすことになる。そして、ベルディア帝国の王都で見え隠れする、宮廷魔術師団の叛心。王国、そして砦を覆う暗雲の核心が、次第にリュースたちの前で明かされていくー。気鋭の作家陣が綴る『傭兵伝説クリスタニア』連作、波乱の中盤へ。
少しだけ未来の、少しだけ魔法に目覚めた地球。見習い魔法使いの女子高生、友佳里は、遙か銀河の彼方にある「魔法世界ルイール」で正式な魔法使いとなるべく、今日も地球の空を飛ぶ。その行く手に現れる謎の魔法少女の正体は?さらに突然地球へとやって来た銀河帝国の巨大宇宙戦艦の目的はー?果たして、友佳里の前に「星への扉」は開くのかー魔法と科学の未来世界を軽やかに描く青春SFファンタジー。
少女シア。彼女には精霊が見え、お願いをすることができた…幼い頃に森で拾われてから、平和のなかにあった生活。しかし、それはある日急変した。空から落ちてきた男-金属の箱の中で眠っていた異形の存在ディースの出現によって。突然の兵士の襲撃に、焼け落ちた村。すべてを操っているのは誰なのか。自分の出自を知ろうとするシアの前に、世界をも揺るがす策謀が立ちふさがる。亜人バズファーン、男装の王女レスティア。新たな仲間たちを加え、シアは次の旅に向かう。謎と魅惑の異世界物語、第二弾。
街をモザイク状に襲うM震-その源は、少年リュウの“血”にはらまれた危険な超能力によるものなのか。この世に“崇高なる破壊”をもたらすことを目的とした教団“星なき荒野”。その教祖・蓮沼無熱が、自らの体細胞DNAより生み出したクローン、それがリュウという存在の真実であったのだ。仲間の大輔や母・唯花らと離れ、廃墟の街をひとりさまようリュウ。失意の彼に、教団の魔の手が迫る。壊してしまった空間と、壊れてしまった心が交錯するとき、世界はどんな姿を見せるのか!?書き下ろし第二弾。