2001年6月10日発売
凶悪な龍が支配する砂漠の惑星ゲヘナ。そこで最大の勢力を誇る三大国のひとつ、カルダモン王朝の綾羅王子を暗殺しようとしたのは、猫をつれた凄腕の喪われし武術使いだった。その噂を聞きつけたバーンは、なぜか自分がやったと言い出して、軍事刑務所ギスカル要塞に囚われてしまう。そして要塞に潜入したメルも、何者かに襲われて行方不明に。一方、そんなバーンの無実を証明するべく、動き始めたアイスとフロスティが、忍びこんだ王宮で出会った相手とは?新キャラクターも登場して、俄然もり上がる人気シリーズ第四弾。
1943年、独逸G機関は全高1マイルを超える超大型言詞加圧炉“トリスタン”を完成。ついに伯林は国家の防護と援護の要塞=機甲都市としての機能を始動した。しかし、予言に謳われた世界の崩壊は刻一刻と迫りつつあった。何故、世界は崩壊しなければならないのか?それを阻止する方法はあるのか?激しさを増す独逸と連合軍の戦争の中で、全ての流れを受け入れようとするG機関長レーヴェンツァーンと、新しい歴史を刻もうとする反独隊のヘイゼルは、それぞれの信じる未来を実現するため行動を開始した…。「伯林」シリーズ第4弾!今、機甲都市化計画の真の目的が明らかになる。
アグニ星系の第二惑星Agni02。砂嵐が常に表面を覆うその忘れ去られた惑星上で、人は生き、そして戦い続けていた。戦争の主役となるのは有人弾頭ーMRVと呼ばれる人型兵器である。亜空間強襲によって敵拠点に瞬時に現れ、壊滅的な打撃を与えることの出来るMRVはこの惑星の戦場に新たな次元を持ち込んだ。そして今Agni02のアリア地区に、一人の英雄が育ちつつあった。彼ーガウ・ハーマンは、現在はまだ不良グループの一員に過ぎなかったが、持ち前の気質から仲間達の間で一目も二目も置かれる存在となっていた。ガウはアリア州長官ギルサウザーの支配に不満をつのらせ、ひとつの計画を立てたー。新・英雄譚、開幕。
獣の牙ベルディア砦に忍び寄る、姿の見えぬ敵。かねてからの仇敵である猛虎の民の心中にも、ある迷いが生じている。強大な魔力を秘めたその侵略者に素直に与すべきか、否かー。ある猛虎の民の戦士は獣の牙に潜入、その内なる葛藤が壮絶な結末を導きだす。また、密林に向かったある傭兵パーティは、2人のホムンクルスの少女に出会い、侵略者の貴重な情報をもたらすことになる。そして、ベルディア帝国の王都で見え隠れする、宮廷魔術師団の叛心。王国、そして砦を覆う暗雲の核心が、次第にリュースたちの前で明かされていくー。気鋭の作家陣が綴る『傭兵伝説クリスタニア』連作、波乱の中盤へ。