2003年1月発売
ワグバンと呼ばれる不毛の大地。群雄が割拠し、残り少ない資源を奪い合っている時代。この世界には、その血に“従隷兵騎”と呼ばれる巨大な機械人形を操る能力を持つ戦士-機士-がいた。ワグバン東部で屈指の機士であるス=ガンは、領主の庇護を受けていないため、各地で優秀な機士を求める領主に追われていた。だが、その日砂漠でス=ガンを襲った相手は…。巨大人型メカが縦横無尽に暴れまわる、本格ヒロイックファンタジー。
銀之介が暮らす飯波市に連続猟奇事件が起こった。血まみれで倒れる女性には肉食動物に噛まれたような傷跡。そして「毛むくじゃらの化物に襲われた」という証言。事件解決のため、またまた銀之介たちの前に現れた破天荒刑事漆野百太郎が銀之介に告げる。「今回の事件の犯人はオオカミ人間だ…」。いったいこのオオカミとは何者なのか?そんでもって銀之介は飯波市に平和を取り戻せるのか?こんな事件が起きちゃって、銀之介は無事に飯波高校を卒業できるのか?だいたい卒業を目前にして、唐子との関係は進展しないのか?『僕にお月様を見せないで』ついに完結。
時は西暦2102年ー。料理界のマサチューセッツ工科大学とも呼ばれる「東道頓堀調理師専門学校」に入学した空渡風。そもそも、風の祖父が自分の定食屋を継がせようと、嫌がる風を料理の道に進ませたため、風はやる気ゼロ!基本であるはずの包丁もまともに使えず、実習班ではいつもお荷物扱い。そんな風と、個性豊かな実習班の仲間や教師たちが勢ぞろいしてしまった、「東道頓堀調理師専門学校」に騒動が起きない日はない!?そして、この学校には大きな秘密がー!?栗府二郎&珠梨やすゆきが贈る、極上コミカル、元気てんこ盛りストーリー。
私の小学校では一階から二階に上がる階段の所に鏡がかけてあった。夜中の二時に鏡の前に立つと、幽霊が映ると言われていた。昔、一人の女の子が夜中の学校に探検に行ったきり、帰ってこなかった。心配したみんなが次の日になって見に行くと、その鏡の前に女の子の上履きが揃えて脱いであった。その女の子は鏡の向こうに行ってしまったと噂になった。鏡は私が四年生の時に取り外されて、今はない。『連作・鏡の中の七不思議』の作者である八純啓が変死し、行方不明になっていた赤名裕子と大木奈々美が戻ってきた。だが異変は止まらない。そして…!超人気現代ファンタジー第7弾。
由緒正しき犬神使いの一族・川平家、その末裔で能力不足により勘当された高校生の川平啓太のもとに、一人(一匹)の犬神が現れた。“ようこ”と名乗る犬神は楚々として従順、しかも容姿は抜群。さっそく啓太は主従の契りを結び、ようことの共同生活を始める。だが、実はこの彼女、かつて誰もがコントロール出来なかった犬神の中の大問題児だったのだ!お金も女の子も大好きな煩悩の塊、犬神使い・啓太と、破壊好きで嫉妬深い犬神・ようこが繰り広げるスラップスティックコメディ登場。第8回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞者、有沢まみずが贈る待望の新作。
初めて友だちが出来、小鳥遊恕宇は周囲に対して優しくなった。だが、まだ恕宇はその友だちー冬月日奈に対する報復をあきらめたわけではない。だから日奈を前にこんなことを考えているー冬月日奈、お前は気づいていないだろうが、こうしている一分一秒の間にも、お前は私に観察され、弱点をさらけ出し、破滅への道を歩んでいるのだ。そうとも、あたしはそのために、あえてお前(ら)と友だちのふりをしているのだ…。ふっふっふ、と恕宇は冬月のお泊まり(!)を想像し、邪悪な(…と、自分では思っている)笑みを浮かべるー。果たして日奈の運命は…!?『ストレイキャット』完結編。
ー俺を憎め。黒い鎧を纏ったレイオットは、少年に向かってそう言った。自分を憎むことで、哀しみを乗り越え強く生きられるなら、それで良いのだと。エリック少年はその言葉を拒んだ。-全てを他人のせいにして弱い心から逃れても、それじゃ駄目なんだ。そして、魔法の力に魅せられた虐められっ子・ファネット。大きな力を持てば全てが変わると信じた愚かな少女。そんな彼女が魔法に憧れるのをいったい誰が責められるというのか。弱虫と呼ばれたまま生きていてはいけないのか?本当の強さとは何なのか?レイオットは今日も黙々と魔族を狩る。好調のハードボイルドアクションファンタジー第5弾。