2006年発売
“日常の中の非日常”-御崎高校では、年に一度の学園祭『清秋祭』が開かれていた。「悠二!!」その一日目、最大のイベント『ベスト仮装賞』発表の舞台上。「私、悠二がー」シャナは、自分の『どうしようもない気持ち』を一人の少年へ伝えようとしてー。一陣の風によって防がれた。(あった)遠くから、一人の“紅世の王”が、(もう二度と、離さない)遂に捉えた愛しい人の許へと飛ぶ。(待ってて、ヨーハン)その風の色は琥珀。『約束の二人』の片割れ、“彩飄”フィレス顕現の証だったー!
エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだとー。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだがー。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。
その国は化生と呼ばれる異形の怪物たちに脅かされ、人は化生を討つ弓・火渡を授かるただ一人の“火目”の存在により彼らに対抗していた。火目候補“御明かし”たちが集う宮中の火垂苑。化生に村を焼かれた伊月、どこか謎めいた盲目の佳乃、無邪気で才能あふれる常和。三人は時に諍い、時に助け合いながら火目を目指す。火垂苑からの脱走、化生との遭遇と戦いー。様々な出来事を通じ三人は絆を深めていく。折しも世には化生が跋扈し当代の火目の衰えが囁かれる。時を同じくして、伊月は自分たち御明かしと化生との奇妙な共通点を見出すがー。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。
“日常の中の非日常”-御崎高校では、年に一度の学園祭『清秋祭』が開かれていた。「悠二!!」その一日目、最大のイベント『ベスト仮装賞』発表の舞台上。「私、悠二がー」シャナは、自分の『どうしようもない気持ち』を一人の少年へ伝えようとしてー一陣の風によって防がれた。(あった)遠くから、一人の“紅世の王”が、(もう二度と、離さない)遂に捉えた愛しい人の許へと飛ぶ。(待ってて、ヨーハン)その風の色は琥珀。『約束の二人』の片割れ、“彩飄”フィレス顕現の証だったー。
「わたくし万里小路柚祢は、一年A組の守屋克喜君に、次期生徒会長として立候補することを正式に要請します」平凡な日常を幸せに過ごしていた克喜は、そう一方的に通達された。本人の許諾もなく着々と進む次期生徒会選挙。豊葦学園名物の三兄妹が主役そっちのけでしのぎを削る中、克喜のクラスに転校してきた謎の少年が、座敷童の宿敵・ワラシモドキのパートナーである“閲覧者”だとわかり…!座敷童の秘密が紐解かれるシリーズ佳境編登場。
ついに退院した里香は、僕と同じ学校に通うことになった。正真正銘のスクールライフを送る日がやってきたんだ。いっしょの登校、いっしょの校庭、いっしょの下校。帰りに七越ぱんじゅうを買ったりしてさ。なんでもない、ありふれた日常だけれど、長い道を歩いてようやくたどり着いたのがそこだった。そう、僕たちが生きていく場所は病院じゃないんだ。当たり前の場所で、当たり前の生活を送る日々が、本当に大切なことー。“僕たちはこの小さな町で寄り添って生きていく”橋本紡&山本ケイジが贈る、大好評シリーズ第六弾!本編完結編。
どうか、お願いです、この惑星に奇跡の力を持った誰かがいるのなら。来年も、その次の年も、その先もずっと、みんなが一緒にいられますようにーキーリとハーヴェイは、ラジオの兵長を直すための旅の途中、首都治安部隊に捕まった。彼らはキーリを実の父親に会わすと言う。迷った末に、キーリは(監視付きで)ハーヴェイ、兵長と一緒に首都に向かう。移動の列車でヨアヒムも現れ、無理やりキーリたちと同行する。しかし、この首都行きが、キーリ、ハーヴェイ、兵長、そしてベアトリクスやヨアヒムの運命までも決めることになる。シリーズ完結エピソード“死者たちは荒野に永眠る”は(上)(下)巻構成。
その日、帰宅した智春の下宿の庭には、なぜか朱浬さんが行き倒れていた。全身ずぶ濡れ、しかも意識不明。とりあえず家に運びこんではみたものの、目覚めた彼女の様子がおかしい。どうやら記憶をなくしているらしく、別人のような性格になっていたのだ。朱浬さんの記憶が戻るまで、彼女を家に泊めて面倒を見ることにした智春たちだが…。美人だけど、腕っぷし強すぎの女子達に囲まれて、智春の貞操が大ピンチ!?三雲岳斗が贈るハイスクール・パンク第3弾。賑やか過ぎる智春の高校生活、ますます加速中。
高倉三姉妹の家に居候を続ける優夜17歳。なにかとエッチな妄想を膨らませるダメダメ少年な優夜であったが、いつの間にか、美人の双子姉妹との距離が縮まったりして!?三女の美風には夜遅〜くまで試験勉強を手伝ってもらうは、二女の美空にはなぜか思いっきり迫られるって、おい!そんなお約束な展開に、あなたはもう目が離せない!!第6回電撃ゲーム小説大賞“銀賞”受賞の一色銀河と、話題の女子高生イラストレーターゆいのコンビで贈る、ちょっとHなラブコメディ第3弾。
激しい闘いの中で記憶を失った“鳳凰”華音は、一人の少女として、遥の許で穏やかな日々を送っていた。一方、遥への復讐心のみにすがって生きてきたもう一人の“麒麟”柊弥も、蛍子との出会いに安らぎを見いだす。そして、麻由は遥の気持ちを受け止める決心を固めていた。だが、平穏な日々は続かなかった。妖魔アヌビスとバステトは、直純を獲物と定め、その魔手をのばす。そして遥と麻由の前に、最強の星獣“九頭竜”東雲十吾が現れた…。人気シリーズ、激動の第5巻。
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖ー。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲なー第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。
「わたしに勇気をくださいませんか?戦う…勇気です。命をかけて…」少女はリウイを見つめ、抑揚のない声で言う。リウイはその瞳の奥に、彼女の決意を見てとった。魔法王の鍛冶師ヴァンが鍛えた聖剣を求め、リウイが訪れたのは小さな村。そこには、かつて魔精霊アトンを倒すために造られた巨人像の伝承を守り続ける部族が暮らしていた。その中で巨人像を動かすための神子マウラにリウイは出会う。「わたしは…世界を滅ぼす魔力を…倒します…」伝承に縛り続けられる部族。その呪縛から村を解き放ちたい。少女の願いに、魔法戦士は立ち上がる!魔精霊アトンがついにその姿を現す、リウイ・サーガ最終章、第3弾。
才人がある日突然『召還』されてしまった異世界ハルケギニア。使い魔として、ご主人様のルイズとともに参戦したアルビオンとの戦いは、ひとまず連合軍ールイズたちが勝利を収める。すっかり戦勝ムードでアルビオンとの決戦に備える連合軍だが、才人は先日の戦闘のことを引きずって元気がない。ルイズは才人を励まそうと、ちょっぴり大胆な振る舞いもしてみるが、才人は上の空。ルイズは拗ねてしまい、そんな彼女に才人は「俺ふられた!」と思いこみ、またも関係はこじれてしまう。そこへ、超美少年のロマリアの神官が現れる。ルイズは才人への反発から神官に思わせぶりな態度をとりはじめ…。異世界使い魔ファンタジー、波乱の第7弾。
函館で暮らす少女ハルカは、夏休みのある日の夜に黒いマントをまとった白い髪の男と出会う。青い雪とともに現れた男は、「龍のトルク」という謎の言葉を残して消えた。男の正体は、現代から15年後の世界のひとつである“ラクリマ時空界”から、崩壊しかけた世界を救うために「龍のトルク」を求めてやってきた竜騎兵・カラス。実は彼は、ハルカの幼なじみであるユウの成人した姿だった。やがて“ラクリマ時空界”の人々が求める「龍のトルク」がハルカであることが判明し、狙われるハルカ。時空を超えた運命が、今動き出すー。
城塞都市国家シルディアは、シオンやエルウィン、そして双竜の指輪の力により、ルーンガイスト帝国からの侵攻をなんとか阻止した。しかしまだ戦火の煙の残るある夜、エルウィンは何も告げずにシオンの元を去る…。彼女を喪失し、自分を受け入れてくれる存在を無くして苦悩するシオンは、エルウィンのかつての想い人“神弓”クピードと運命的に出会い、新たな戦いに巻き込まれていく…。人気RPGノベライズ第2弾。
風見学園のアイドル・白河ことりには、最近、気になる男の子がいる。それは、親友の工藤叶の友人、朝倉純一だった。しかし、学園にはことりと工藤がアヤしいと噂が広がり、ことりは純一と気まずくなってしまう。「私のことは気にしなくていいから、朝倉君に告白しなよ」という叶。ことりはその顔を見て、叶もまた純一に好意を抱いていることを知る…。超人気ゲームノベライズ3弾は、白河ことりと工藤叶の2人の視点で描く、ちょっぴりビターな恋の物語。