2017年5月発売
世間から忌避されるダークエルフにして、ゼルディバッソ紋章国の中枢にも関わる貴人。それこそが悪逆騎士団の長・アリシアの正体。やんごとなき身分にありながらその立場を隠し、アリシアは今日も今日とて暴力と悪徳を振りまきながらも、蛮都の治安を守り続けていた。そんな鬼畜エルフ・アリシアが率いる悪逆騎士団の面々が向かったのは、森の魔獣退治。目的は魔獣の被害に苦しめられる善良なる冒険者たちを救うため…ではなく恩を売って金儲け。そんな中、森を探索中のコルが遭遇したのは、謎の全裸幼女で…?さらに蛮都では非合法な手法で勢力を伸ばす新組織が出現。宣戦布告を受けた悪逆騎士達が迎え撃つ!
エアレースーそれは、国の誇りをかけた騎士たちの空の決闘場。三年前の中央レースを最後に忽然と姿を消した不遇の天才騎士、リーロイ・ダーヴィッツ。彼は今、多額の借金により地方のレースで八百長ギリギリのレースを積み上げていく日々を過ごしていた。「-リーロイ・ダーヴィッツって名前、覚えておいて!」彼の才能を信じながらも、商売の為リーロイを利用するマフィアの娘・ジゼル。「ボクが負けるわけがないだろ!」かつてのリーロイと同じ目をした新人騎士・クリス。彼らが最大の強敵に挑むとき、大空の舞台に奇跡が起きるー!
ある朝、学校の理科準備室で桜井夏希が殺された。当日学校を休んでいた遠藤彼方は、友人の山崎快斗から事件の話を聞き、不謹慎ながら興味を惹かれる。刑事である山本観月と柴田旭は捜査に乗り出し、被害者の父である桜井秋園もまた独自に犯人特定を急いでいた。事件が起きても日常は進む。彼方は休日に近藤此方と遊び、恋人である久保詩織と下校する。しかし、そこで観月に声を掛けられたことから事態は急転する。次々と不審死を遂げる学校関係者。連続殺人犯と連続誘拐犯。六年前に起きた凄惨な事件とその被害者。全てに関与する一人の人間。これは、謎を解き、犯人を暴く物語ーではない。
人類のほとんどが、なんらかの特殊能力を持つようになった現代。神様からの贈り物という意味を込めて、この能力は『ギフト』と呼ばれている。当然、オレのまわりの人たちも、みんな『ギフト』を持っている。ただ一人の例外、そう、オレを除いて…。昔はこの現実に悩んだこともあったが、今は別になんとも思っちゃいない。だけど、いるんだな、そんなオレにいらぬ同情をする連中が。たとえば、オレが通う青葉高校の生徒会長とかね。だからオレは証明してやらなきゃならない。『ギフト』のない異常な人間のオレでも、オレらしく学校生活を楽しめるってことをね。みんなもこんなオレを応援してくれよな。
賢狼ホロと元行商人ロレンスが営む湯屋『狼と香辛料亭』。幸せと笑いがわき出ると言われる湯屋を舞台に描かれる、旅の続きの物語、第2弾が登場。コルとミューリが旅に出てしまい、湯屋は慢性的な人手不足に。ロレンスは大勢の客が訪れる繁忙期に向け、スヴェルネルの騒動で出会った女性・セリムを新たに雇うことにする。実は彼女、ホロと同じ狼の化身なのだ。新参者のセリムの前では、女将としても狼の化身としても威厳を保ちたいホロだったが、なにやら浮かない様子でー。電撃文庫MAGAZINEに掲載され好評を博した短編3本に加え、書き下ろし中編『狼と香辛料の記憶』を収録!
正社員登用試験に落ちた悔しさを仕事にぶつけ、いつも以上に神クルーっぷりをみせる魔王。だが、見た目とは裏腹に落ち込んでいた。しかも、何者かに襲撃され弱ったままのカミーオや、「大魔王の遺産」最後の一つの行方など、解決すべき問題も山積みだった。一方マグロナルドでは、店長の木崎に異動命令が出たことで、クルーたちに動揺が広がっていた。正社員という目標がなくなり、異世界に戻るのか、日本で仕事を続けるのか、今後のキャリアに悩む魔王のとる選択肢とはー。お仕事成分多めでお贈りする、庶民派ファンタジー第17巻!
学園都市の支配者に狙われた土御門元春と府蘭。上条当麻の部屋に転がり込んだ二人は、最終手段として学園都市からの脱出を試みる。しかし、緑色の手術衣を着た男は彼らを決して逃さない。その毒牙、魔術の『業』による攻撃で土御門の妹・舞夏が蝕まれてゆく。事態を打破するため、上条と土御門は、学園都市統括理事長の本拠『窓のないビル』突入を決意した。待ち受けていたのは、支配者の精神を象徴するかの如き巨大な虚無の空間。ついに、幕は開く。これより始まるのは、アレイスター=クロウリーの物語である。
敵組織“ルビーアイ”最強の能力者“液化者”の罠に嵌まりながらも、絶対絶命の危機から脱出したミノル。しかしその代償として、“屈折者”小村スウは瀕死の重傷を負ってしまう。“孤独者”のコードネームを冠するミノルは、以前は“みんなの記憶から消えてしまいたい”という願望を持っていたが、スウとの共闘、同級生・箕輪朋美との再会や、母親代わりの義姉・典江との交流によって、この世の中に自分が存在する意味を見出し、スウの回復を祈るのだった。しかし、そんなミノルの心の変化を、世界は待ってはくれない。メンバーを欠く“特課”に危険な影が忍び寄る。“刺撃者”-。正体不明、目的不明の敵に、ミノルとユミコが挑む!
それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだー。-忘却病。いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか…。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と一緒に、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになった。忘れられて行くクラスメイトたちとの交流の中で、やがて僕はこの現象に隠された真実に迫ることになるがー。
人類が宇宙へ進出して幾星霜。数多の困難に直面しながら、それらを乗り越える力となったのが“魔法”の力だ。通常、ごく一部の女性のみが持つとされる魔法の才能を導き、宇宙開発を担う人材“宇宙魔法士”を育成する教育機関“アリストテレス”。そこへ向かう軌道エレベーターの中で異星幻獣の襲撃を受け瀕死となった早霧零は、英雄と称えられる宇宙魔法士ギア・リボルヴァと邂逅する。戦いで致命傷を負ったギアが魔法で救えるのはどちらか一人ー結果、英雄を犠牲に助けられた零は、史上9人目の男性の宇宙魔法士として覚醒するー!!
ネット小説投稿サイト“Become the Novelist”-通称“ベコノベ”と出会い、その奥深い創作の世界にのめり込んでいった高校生・黒木昴。商業デビュー作『転生英雄放浪記』が発売し、ついにプロの舞台へと足を踏み入れた昴を待ち構えていたのは、“一巻打ち切り”という非情な現実と、ランキング上位を独占するための“相互評価グループ”の存在だった。不正を退け、プロの世界でリベンジを果たすため、昴はひとつの秘策に辿り着くーそれこそが、“オープンシェアードワールド”の実現だったー!書く楽しみを分け合ってムーブメントを巻き起こし、ネット小説の頂点へとふたたび駆け上がれー!読めばネット小説の世界がわかる!小説が書きたくなる!!
絶大な経済的権力を持った“魔境銀行頭取”たる魔王の奸計により、返済しようもないほどの莫大な負債を抱えた武器屋『ドリームアームズ』の経営者になってしまった勇者とその仲間たち!まずは経営の王道に則って、既存事業の強化と新規事業への果敢な進出で事態の打開を図る勇者たちだったが、武器屋経営は、魔物退治よりはるかに難しくてー!?読めば武力ではなく経営力で世界を救いたくなる!これぞ勇者の“転職”冒険譚。
あやかしの棲まう“隠世”の老舗宿「天神屋」に秋が訪れるー。ライバル宿「折尾屋」に攫われていた葵は、困難の末に完成した料理で、南の地の呪いを晴らした。凱旋する彼女を待っていたのは、「天神屋」の仲間との温かくも大忙しの毎日!新作お土産を考えたり、秋祭りの準備を進めながら、食事処「夕がお」を再開していく。そんな時、葵は大旦那様から果樹園デートに誘われた。いつものお誘いと変わらないはずが、「折尾屋」での一件を経た葵は、大旦那様のことをもっと知りたいと思う自分に気づいて…?
人とあやかしが共に棲まう町、浅草で。鬼の姫“茨木童子”だった前世の記憶を持つ茨木真紀は、持ち前の面倒見の良さから、あやかしたちの起こす厄介ごとを解決する日々を送っている。先日も鎌倉妖怪とのいざこざを調停し、ますます人(?)望を集めていた。そんな真紀も普段は女子高生。夏は花火大会に山遊び、学園祭とイベントが目白押し。かつての夫で元“酒呑童子”の同級生・天酒馨たちも巻き込んで、やり直し人生の今しかない時を謳歌する!だがそこへ、彼女の前世を知った陰陽局の面々も現れて…?
『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口くん』昭和二十七年。文士・関口巽は刑事・木場、担当編集の桜木とともに、東京を彷徨っていた。巷を騒がす連続神隠し事件。その被害者が消えた跡に、関口初の長編小説「蜃の楼」が残されていたため、犯人探しに巻き込まれたのだ。捜査線上に浮かぶのは、“S”と名乗る黒衣を纏った犯人像。一行は犯人を拿捕すべく、犯行の痕跡を追っていく。空を仰ぐと、視界には、天を衝く長大な鉄塔“スカイツリー”が鎮座してー。薔薇十字叢書随一の奇書、登場。
朝生くんは大学の人気者。学業優秀、スポーツ万能。悩み事にも優しく応える。まさに完璧ーただ一つ、その体重を除いて。「朝食できたよ、朝生くん」「足りません(キリッ)」同大学の学食で働く楓は、朝生くんの母に頼まれ、彼が太らないご飯を毎食作っている。朝生くんはカロリー控えめでも美味しく工夫した料理を喜んでくれるけれど、ごちそうを報酬に、度々お悩み解決を引き受けてしまうので…。オーダーは彼のダイエット!?まかない女子とハイスペックふっくら男子の献立奮闘記!
バイト暮らしのしがない小説家の皐月が、毎朝慣れない朝食づくりを頑張るのには、理由がある。兄が遺したちょっとおしゃまな一人娘ミチルと一緒に暮らすようになったから。朝食を一緒に食べると約束したから。しかし、皐月は兄が死んだことをいまだにミチルに伝えられないでいた。ミチルを悲しませたくない気持ちから、皐月は思わず好き嫌いを克服したら兄が帰ってくると嘘をついてしまいー。納豆トースト、にんじんケーキ、きのこたっぷりカレー…。朝ごはんでつながる、半熟家族物語。
「中禅寺…秋彦さん、ですよね?」女学生は、思い詰めたように中禅寺に一通の手紙を差し出した。これは恐らくー恋文。それからしばらくして、新聞に飛び込み自殺の記事が載る。自殺した少女の名は、登阪櫻子。恋文の送り主だった。一高では「自殺の原因は中禅寺」という噂がまことしやかに広まり、ついに学長からも事情説明を求められることに。しかし学長との面談後、中禅寺は忽然と姿を消してしまう。関口は頼れる帝王・榎木津と共に中禅寺を追うがー?彼らの友愛の、もう一つの記録。
売れない舞台役者のレネの部屋に、突如現れた得体の知れない男。鋭い光を持つ瞳に読めない表情。只者とは思えない…が、男を突き飛ばそうとした手がすり抜ける!?そう、男は“苛烈王”と呼ばれ、先日逝去したこの国の王ーヴィリオだったのだ!「僕を生き返らせてほしい。聞かないなら今すぐここでお前を○○して××してやる」…って、この男変態です!!!!!!