2022年4月25日発売
最強の精霊術師、トゥーラ・クリーズの引退。それはラエス王国中に衝撃をもたらした。王国の実権を握るべく貴族たちが暗躍する中、ジャックは王太子・エルヴィスと共に闇のブローカー『ビフロンス』との繋がりが疑われる女侯爵ラヴィニア・フィッツヘルベルトの調査を試みる。しかし彼女の居館『臥人館』では想像を絶する光景が待ち受けておりー!王都に蠢く闇。『九段』の段位を持つ精霊術士たちの胎動。学院を舞台にしたサバイバル戦。それでも、転生してから培ってきた力を手に勝ち抜いてやる。大切な存在と共に生きるために。最強が集い、最恐が目覚める、「覚醒点」の第3巻。-彼女の愛は、神の筋書きさえ殺す。
ブレンメ男爵家の一件ですっかりブレンメルタール内務卿に恨まれてしまったヴェルは、エルにアルニム騎士爵領を相続させようという、いかにも大貴族らしい嫌がらせをされていた。エルを失うわけにはいかないヴェルは、クラウスをエルの補佐として派遣し献策で支えつつ、自らはアルニム騎士爵領の開発を行い、新領主を呼び込むべく尽力するのだった。一方、オットーたちは北の大陸で発掘した巨大魔道具の修理を完了させ、稼働段階へと移行させていた。その効果は『世界中の魔法使いの魔力回復量が半減する』というもので、各国の開発や経済に多大な停滞と混乱を招く。これに伴い、ただちに導師とブランタークが原因究明に動くも、二人は突如として消息を絶ってしまう。さらに、そんな彼らの捜索に出たヴェルさえも行方がわからなくなってしまうのだった…。王国屈指の魔法使いの消失に端を発し、世界はオットーの手に落ちるのか!?過去最大のピンチ!万事休すの第二十五幕!
仲間の能力を上昇させる『全自動支援』と、敵の能力を低下させる『全自動弱体化』のユニークスキルを持つスラッド。極悪の限りを尽くした勇者が断罪された後、彼は新米冒険者のエルフと、元勇者パーティのメンバーである『義賊』『魔女』『聖女』とともに、冒険者として活動を続けていた。平和な日常に浸っていたスラッドだったが、ある日彼の能力を嗅ぎつけた冒険者クランから強硬な勧誘を受ける。しかしクランが求めているのは彼のスキルと肩書きだけ。スラッドは断るが、行く先々にクランからの追手が来て、仲間との楽しい冒険に影が差しー!?一方、断罪された勇者アレスは、スラッド達への憎しみを抱いたまま船で移送されることとなる。そんなアレスに「助かりたいか」と怪しく囁く声があり…。今度は海上で、規格外の敵と相対す!?無自覚英雄譚、第二弾開幕!!
アランは、かつて魔王に挑み死んでいった幼馴染の勇者ステラの仇を討ち、魔王を倒した。その直後、なぜかステラが生きている頃まで時間を逆行したアランは、今度こそ彼女を守るべく剣の腕を磨き、勇者の仲間として認められるまでに至る。アランが勇者パーティーとしてステラと共に向かったのは、要塞都市国家『エルフの里』。魔族を弱体化させるという神樹の力に護られた聖域だが、辿り着くとそこは、無数のドラゴンに襲撃されている真っ最中だった。アランとステラ、そして仲間達は急遽ドラゴンの群れを迎撃することになり、人類最高峰の戦力として、次々にドラゴンを討ち果たす!しかし彼らの前に、魔王軍が誇る圧倒的な実力を持った『火』の四天王が現れてー。最強殺しの剣技を駆使して絶望の未来を切り開く、王道剣戟バトルファンタジー第二弾!!
辺境に住む少年リオは、村の子供たちが皆通う道場の理不尽な指導方針に見切りを付けた。それでも危険と隣り合わせの村で生きていくため、リオは自分なりの戦い方を模索しー我流の剣術を生み出そうと決意する。剣の才能は無くとも、己だけの剣術作りを楽しみながら、強くなる手段を探すことを諦めないリオ。隻腕の元冒険者カリルから実践的なアドバイスなども受けつつ、彼の我流剣術は着々と形を成していく。そんなある日、リオは山で不思議な少女シラハと出会った。そこから彼の運命は大きく動き出し、やがて前人未到の奥義を編み出すことになるー!研ぎ澄まされた我流剣術で全てを斬り拓く、剣と魔法の王道ファンタジー、ここに開幕!!
誰にも知られてはいけない、二人だけの秘密の生活が始まった。兄妹のようで恋人のようでもある、名前をつけられない関係を育む悠太と沙季。自分の都合を押しつけたりせず、かといって抱え込みすぎもせず、適切に頼り合いながら、お互いに理想のパートナーでいようと試みる二人。初めてのデート、不慣れなファッション、友達の誕生日会、そしてハロウィン。様々な出来事を通して、同じ時間を過ごす中で、異性に期待せず生きてきた二人に少しずつ『変化』の兆しが見え始める。また周囲の人間も、徐々に彼らの『変化』に気づき始め…?
地味下着しか身に着けない女子高生・水野澪は、ある日の着替え中、クラスメイトの浦島恵太と出くわしてしまう。動揺する澪に向け、恵太が言い放ったセリフはなんとー自分のパンツを穿いてくれ!?とんでもない変態が現れたと、必死に逃げ回る澪。ところが、決して諦めようとしない恵太の正体は、なんと澪が憧れるランジェリーブランドのデザイナーだった!恵太の話によると、澪以外にも下着に悩む女の子は多いらしく…。金髪のモデル美少女、アイドル的人気を誇る後輩も巻き込んで、女の子の下着を堪能ーじゃなくて、彼女たちの悩みをまるっと解決しちゃいます!
もしもあのとき、間違えなかったらどうなっていたのだろう…?中学時代の「告白」をきっかけに親友と幼馴染とすれ違い、クラスでも居場所を失い、プロを目指し頑張っていたサッカーもやめてしまった。結局、高校に入学してからも登校せず家でゲームばかりして過ごしていた。だけど二か月ほど経ったある日、ついに教師が自宅にやってきてしまい…。桐谷翔と名乗ったその先生は、この星蘭高校の卒業生らしい。しかも、俺と同じように学校に行かなかった時期があったらしい。でも、自分らしくいる大切さを気づかせてくれた人と出会えて変わったらしい。俺にもできるのだろうか…?
“こ、こちら海鳥東月さんのお電話で、間違いないでしょうか…?”五月三日、ゴールデンウィークのど真ん中。バイト帰りの海鳥の携帯に謎の非通知設定の電話がかかってくる。「…え?あの、どちら様ですか?」戸惑う海鳥に対して、謎の少女は、予想外の正体を告げてきて?一方その頃、天ぷらを作りつつ海鳥の帰宅を待つでたらめちゃんの身にも、思いもよらない魔の手が迫っていた…。土葬、食品スーパー、中華料理、幼女、金髪お嬢様。海鳥は果たして、『彼女』と『彼女』と協力し、第二の嘘殺しを成功させることが出来るのか?第17回MF文庫Jライトノベル新人賞“最優秀”作、奇妙奇天烈青春ストーリー第二弾!