2023年1月18日発売
震災の記憶に囚われる学生詩人のリョウ、エキセントリックだが純粋な心を持ったミズハ、小説家を志す退廃的な美青年ナツト。それぞれの孤独を抱えた三人の若者は、やがて訪れる別れの予感を胸に、生きることの絶望を分かち合うー詩人・岩倉文也が満を持して贈る不穏にして至純の青春小説。
優劣比較決闘戦に勝利し、見事Sクラス代表を勝ち取った零。新しい環境、新しい仲間、これからの学園生活に胸を高鳴らせる。だが入学早々、Aクラス代表に宣戦布告を受けてしまう。しかも同じクラスの仲間たちは、零が代表であることに不満を持っているらしい。Sクラス代表は、負ければ退学…。慣れない環境、非協力的な仲間、そして退学の危機。ストレスに耐えかねた零が取った行動は、まさかの現実逃避!?だが学園から逃げ出した先で、なぜかたまたま居合わせた環奈と温泉旅行へ行くことに。「え、これ何てラブコメ?」
復活を遂げた後アブソリエル帝国を率いる皇帝イチェードは“踊る夜”の仲介によって“龍”を使い、再征服戦争を遂行。ガユスは、許し難き兄ユシスと対決。二人が過去に犯した大罪の記憶に、深く懊悩する。迫り来る親衛隊。劣勢のなかで、意外な同盟が成立。法院は禁じられた切り札を示す。背信と激震が連鎖していく世界で、ついに神聖イージェス教国が本格侵攻を開始。北方諸国は陥落し、国境での防衛戦で龍皇国北方軍は苦戦を強いられる。対抗できるのは十二翼将筆頭代理、バロメロオ公爵と人形兵団のみとなった。
なんの脈絡もない突然の自殺。その方法は必ず溺死。不可解な連続自殺にフォビアが絡んでいると見た霊能探偵、立仙昇利は、見た人を溺死させる不気味な魚の絵に辿り着き、叶音に調査を依頼する。絵を鍵に概念世界“ゾーン”へ潜った叶音が見たのは、強大な生物の棲む美しい海だった。更に現実世界で絵の作成者を辿っていた昇利は、逆に絵に見入られ、精神世界へと引き摺りこまれてしまう。現実と概念世界が交錯する混沌の中、信じられるのはただ一つ、胸に宿した信念だけ。正義が闇と幻想を貫く、サイコアクション第二巻。
ギムレットとの決闘を経て、貴族すらもその傘下におさめてしまったクロスは、バスクルビアでの注目を一段と集めていた。そんな最中、街の最大勢力のトップを伴侶にすると噂される勇者の末裔・エリシアとの仲が進展しかけることに。その事態を重くとらえた師匠たちは、クロスを連れて、今後バスクルビアで組織的に狙われることを見越した修行(というテイ)のため、新たなる旅を計画する。その先で出会う、自身の力を呪う少女。クロスと少女の出会いは、力を持つが故に呼び込まれる悲劇と共に、少年のさらなる成長を促すのであった。
サイコメトリーのことを弥生ちゃんに打ち明けた皐月。だがその告白は、弥生ちゃんとこれまで築き上げてきた関係にヒビを入れるには十分すぎるものだった。ピアノの練習を通じて進展しそうだった二人の関係は、幻のように薄れてしまう。それでも弥生ちゃんが決意した合唱コンクールでのピアノ演奏の日は迫りくる。皐月の想い、弥生ちゃんの気持ち。動き始めてしまった恋の歯車は、時を戻すことだけはしてくれない。果たして二人は、互いが互いに隠してきた秘密を乗り越え、この二人だけの、大切な日々を取り戻すことができるのか。
スフィアは死に戻りをきっかけに、復讐を決意した。虐げてきた家族、婚約者…彼らの言いなりにはもうならない。そう決意したスフィアの前に、前世では関わりのなかった王子・ヴァイスが現れ、協力を申し出てきた。しかも「君だけを永遠に愛してる」なんて告白と一緒に。彼が一途に差し出してくる愛はどこまでも甘く重く、蛇のようにスフィアへ絡みついてきてー。
気付けば見知らぬ部屋で、記憶も名前もなくして浮いていたわたくし。どうやら死んで幽霊になってしまったみたいです。部屋の主である王子・リヒト様は命を狙われているらしいので、幽霊として城中の壁をすり抜け、お役に立とうと思います!彼から「トリア」という名前をもらい、協力して黒幕を探していくうちに、「私は幽霊と婚約者になるのもやぶさかではない」なんて言われるほど、距離が縮まってしまってー!?幽霊令嬢と腹黒王子のドタバタラブコメディ。