2024年2月29日発売
日本に取り残されたラヴィアと離ればなれになったヒカルは、ソアールネイ=サークをつかまえて「世界を渡る術」がまた使えるようになるよう要請するつもりだった。だが彼女のいる「ルネイアース大迷宮」は空へと浮かび上がり、ヒカルは大迷宮に侵入する手段を求めてポーンソニア王国へと戻った。一方、ラヴィアは「世界を渡る術」のための魔力結晶を手に入れたのだが。騒音が大きいこの魔術を実行できる場所を探していた。新聞記者の日野に相談すると、彼が手配してくれたのは国立大学の研究施設だった。ラヴィアと「世界を渡る術」の存在を科学者たちに知られることになってしまうが、ラヴィアはにとってはヒカルと再会すること以外に重要なことはなかった。
現代日本の女子高校生、いわゆる「ギャル」として生きて来たキララは、ある日突然異世界の「出来損ない令嬢」チェルシーになってしまっていた。貴族社会の常識も知らなければ異世界転生のお約束も分からない、更に妹ジェニファーの策略で味方もいない、という絶望的な立場のキララ=チェルシーは、それでも何とか状況を打開すべく、行動を開始する。厳格なことで有名な家庭教師に教えを請い、持ち前のガッツで指導を乗り越えたチェルシーの社交界での評価はうなぎのぼり、王太子バレンティノや公爵令嬢スサナといった人脈も増えて…
王太子に婚約破棄され、その衝撃で前世を思い出したクリスティーナ。記憶によると、ここは乙女ゲームの世界で自分は悪役令嬢だった!?ゲームのシナリオ通り、王太子をはじめとする攻略対象たちとゲームのヒロインはクリスティーナを貶めようとするが、彼女に大人しく彼らに頭を垂れるつもりはない。クリスティーナは自分を高め続け、その姿を見た周囲の人が少しずつ味方になり始める。特に若き辺境伯・フリードは彼女にベタ惚れで、周囲に溺愛を隠さなくなっていた。一方、彼女に計画を崩された王太子たちは自滅していきー!?
婚約者を捨てた王子に突きつけられる、過酷な試練と残酷な真実。「貴方のことが大好きでした」-元婚約者から届いた手紙に書かれた言葉を、王子は信じられずにいた。王子アルベルトにとって婚約者シェルニアは、王妃の座にしか興味のない冷淡な女だった。けれど彼女は他の女性を愛しはじめたアルベルトへの想いに苦しみ、自ら望んで記憶を失い、彼の前から姿を消すことにしたのだという。残されたアルベルトは新たな婚約者を迎える条件として、辺境への赴任を命じられる。過酷な環境で仕事に打ち込む彼が出会ったのは、消えたはずのシェルニアとそっくりな盲目の少女、レインだった。そしてアルベルトは、自らの想いと向き合うことになるのだが…。これは愚かで美しい、恋の物語。
冤罪により婚約を破棄され、国外追放となった聖女マーガレット。「このまま追放を受け入れてもいいですが…よし、やってやりましょう。えいっ!」-地味に腹を立てたマーガレットは、これまで自分が維持してきた国の結界を破り捨て、その魔力を吸収。その後、偶然出会った魔狼のフェン、悪魔のアーさんとともに、国から遠く離れた場所でスローライフをエンジョイすることにした。すると、あれよあれよと仲間が集まり、そこは人間、エルフ、悪魔、魔族、魔虫などが楽しく暮らす不思議な空間に。一方、結界を失い魔界からの襲撃を頻繁に受けるようになった国は、マーガレットを恨み、彼女を滅ぼそうとあの手この手を尽くして…
公爵令嬢のリリーシャは国の第一王子ルドゥーベルの婚約者。十年もの長きにわたって厳しい王太子妃、王妃教育を受けてきた。ある日王子から、自分は平民の女性と「真実の愛」を育み、リリーシャはその愛を阻む悪役令嬢だと一方的に婚約破棄される。さらに側妃として、公務を全面的に支えろと言われる。悪役令嬢のつもりなどなく、側妃なんてごめんだと、王子の前から姿を消すことを決意するリリーシャ。そんな折、泣きながら丘で夕日を見ていた彼女は、ある青年に声をかけられる。丘で会うたび何気ない会話を交わし、そっと気持ちに寄り添ってくれる青年に、リリーシャは少しずつ心を許し始めて…!?
貴族子女が通うマグノリア学園へ編入することになったミリィ。友達作りへの期待に胸を膨らませていたけど、編入試験で超優秀な成績をたたき出したミリィへの風当たりは強くて…。身に覚えのない嫌がらせを受ける中、図書室で出会った少女・クロエからその理由を聞きー。波乱の学園生活をおくるミリィの前に頼もしい味方も登場!命の恩人であるミリィを慕う従者たちにチートで孵した恐竜まで!?ダルディエ公爵家に仮住まいすることになった、ラウ公爵家の長男・ルーカスとも仲良くなる一方で、二人の様子を見た皇太子・カイルの気持ちは穏やかではなくて…。わくわくてんこもりな第三巻!
愚かな国王ランドルフによって、廃妃にされたクリスティーナ。実家に帰り、せめて心を休めたい…そう思っていたのに、実家でも両親から責められるばかり。一生懸命やってきたのに、どうすればよかったの!?自分の都合ばかり押し付けてくる家族、功績を全てなかったことにする国王。その全員を捨てることにしたクリスティーナは、ランドルフを国王から引きずり下ろすために、国王に並ぶ権力を持つ辺境伯領へ向かうことに。辺境伯領では今までの努力を認められ、順風満帆と思っていたらランドルフが必死に追いすがってきてー!?最高にスッキリする人生・大逆転劇、ここに開幕!
犯罪組織『イラ・ムエルテ』を壊滅させ、イリスの護衛の任を終えたミラ。イリスたちと闘技大会開催中の街へ繰り出すため、ゴスロリファッションに着替えることに。様々な催し物を見たり、参加したりと大盛りあがり。連日いろんなイベントを楽しんでいたその時、目の前に捜していた九賢者の一人のフローネにそっくりな人物を見つける。ポポットワイズと団員一号の協力を得ながらこっそり尾行を開始するのだが…!?
世界樹の麓に顕現したレベル10級宝物殿“源神殿”を攻略し、伝説の精霊人の国ユグドラを救ったクライ。石化していたルークも元通り、頼まれていた探協ユグドラ支部設立も了承を得たということで一足早く帝都へ帰還することにした彼を、新たな波乱(ガークさん&フランツさん)が待ち受けるー!?
前世からの念願だった修学旅行に浮かれるマリエ。しかし、リオンはストーリーとオリヴィアの今後が気がかりだった。その嫌な予感は的中し、彼女に対する女生徒たちの不満はユリウス不在の中でついに爆発。強制的にカジノに連れていかれたオリヴィアはイカサマにより莫大な借金を背負わされてしまう。あまりにも理不尽な状況を目の当たりにし、ついに我慢の限界を迎えたリオンは「気に入らないな」の一言で静寂を破った。ギャンブルはしない主義だというこの男。マリエの白い目とルクシオンの嫌味も意に介さず、不遜な顔で「勝てる勝負」の席に着く!
「消えてなくなれ私の黒歴史!」-聖女になりたい。ユフィ・アビシャスが心の底からそう思った理由はただ一つ。『ユフィちゃん、いつも一人だね』忌々しきこの言葉を人生から撲滅するためだ。幸いなことに、平民にもかかわらず並外れた魔力を授かったユフィは、聖女となって人気者になりたいという下心を胸に魔法学園に入学する。しかしユフィには秘密があった。ユフィが使える魔法はなぜか、男性しか使うことのできない攻撃魔法だったのだー。これは、そんなちょっとコミュ障な少女が、友達を一人作るという高い目標を挫けながらも聖女を目指して邁進する物語である。