2024年4月15日発売
悪質な怪異を退治する一族の娘・明彩は、退魔の力がなく冷遇されて育った。一方、傲慢な弟は禁忌を荒らし、異界の王・涼牙を呼び起こしてしまう!その場に明彩は置き去りにされて…。危機に陥る明彩だが、実は涼牙は穏やかで理知的な美青年だった。彼は明彩の秘めた希少な“癒やしの力”の価値を教え「俺の姫となれ」と彼女を誘う。涼牙の治める異界で明彩は力を発揮して尊重され、居場所をくれた彼に惹かれていく。しかし、現世では家族が涼牙に罪を転嫁し、あろうことか異界への侵攻を企てていてー!?
荒ぶる神に生贄として捧げられた如月千代。彼女は弟を守るため、神の力を封じる毒と一緒に食べられたい。その瞬間を待つ千代の前に、秀麗な龍神・銀嶺が現れる。誰もが恐れる龍神は、けれど千代を花嫁として丁重に扱うばかりでーいっこうに食べてくれない!銀嶺の優しさに癒やされつつも、食べられようと自分磨きに励む千代。一方で、千代の不憫な境遇を神の力技で解決しようとする銀嶺。空回りながらも共に暮らす二人は、やがて互いの隠し事を通じて向き合うようになりー。生贄乙女と龍神様、運命の婚礼物語が始まる。
若き皇帝の唯一の妃『最愛』に選ばれた底辺貴族の娘、ソーニャ。“死に繋がる不幸を招く呪い”と“死ぬと時間が戻る祝福”を持つ彼女だが、皇帝エルクウェッドの努力により死に戻りしない日々を積み重ねていた。そんな中、ソーニャは二か月後の婚姻式典に向け“妃教育”を受けることに。後宮で出会った人々の力を借りながら、皇帝のために頑張るソーニャ。その一方、エルクウェッドも彼女をどうしたら幸せにできるのかと頭を悩ませていて…?とびきり不幸な妃と不憫な皇帝が、一緒に幸せを模索するお話。
真っ白な原稿を手に、千華宮の賢妃・桃華は決意していた。彼女の正体は、鳴かず飛ばずのアラサー漫画家・由里。失恋した挙句、事故に遭い、漫画のモブ妃に転生してしまったのだ。おかげで物語が変わり正義のヒロインが不在。代わりに悪事を暴くのはー。「三コマしか出ないモブ妃がやるの?しかも恋まで?」後宮の告発に加え、皇帝との恋愛が必須。失恋の傷が癒えない由里は、神業アシの皇帝・月舟による寵愛を笑顔で回避しながら、同人誌での告発に望みを託すが…!?修羅場を漫画で乗り切る後宮布教物語!
かつて家族に虐げられて育ち、今は若頭の桐也に愛される毎日を過ごす菫。極妻として自分に出来ることとも向き合えて、いつしか組の仲間を大切な家族と思うようになっていた。それは桐也も、同じ気持ちでー「俺の家族になってくれて、ありがとうな」そんな折、桐也の叔父貴の雪臣から、愛娘を預けたいと依頼が入る。雪臣の娘の椿は愛らしい園児でありながら、そこは極道のお嬢。賢く毅然とした振る舞いに、さすがの桐也や子分たちも翻弄されるばかり。菫はなんとか歩み寄ろうと、奮闘することになり…!?
ルーファス様との旅行から帰ってきた私、ピアに待っていたのは、第二弾の発掘旅行。しかも親友エリンの花嫁修業の付き添いとして!浮かれる私だったけれど、エリンの母親が乗り込んできて最悪の状況に。しかも夫人は、化石の取引問題にも影が差す怪しい男と関わっているようで…?親友と国のために、辣腕旦那様と共にまるっと解決してみせます!!
『死神騎士』と呼ばれる英雄ランスロットは、戦勝の褒賞として、ただ一人の女性を欲した。それは、王子に婚約破棄を突きつけられたばかりの、キズモノ令嬢エメリーン。きっかけこそ、彼女の“祝福”である“運”を求めての契約婚だったもののー強面でぶっきらぼうな自分を初対面から全く怖がらないエメリーンに、ランスロットは本気で惹かれていき…?
『神託の乙女』として王太子妃候補に選ばれた伯爵令嬢のエスニア。前世で多忙だった記憶を持つ彼女は「今世こそぐうたら生きる」ため落選を決意するーが、王太子・サイラスは前世の夫と瓜二つで!?落選したいのに“ツーカーの仲”の彼には通用せず逆効果…「今も君を愛している」前世では愛していなかったはずなのに、今世では溺愛されてます!?