映画むすび | 制作・出演 : 栗原小巻

制作・出演 : 栗原小巻

新・男はつらいよ新・男はつらいよ

競馬で大儲けした寅さん、おいちゃんとおばちゃんを連れてハワイ旅行!? 労働者諸君まで巻き込んで、寅さんの新たな恋のお相手は幼稚園の先生だ! 『男はつらいよ』シリーズ第4作は、 名古屋競馬場で大穴のワゴンタイガー(=車の寅)になけなしの金をつぎ込んで見事大儲けした寅さん(渥美清)が、 葛飾柴又までタクシーでご帰還。当時の運賃は2万9,000円なり。 そしてまだハワイが夢の時代、寅さんはおいちゃん(森川信)とおばちゃん(三崎千恵子)を連れてハワイ旅行と決め込むが……。 今回の監督は、本シリーズの前身たるTVドラマの演出を担当していた小林俊一で、従来よりも柴又の人々の個性を表に出しながら、 町を挙げての騒動をドタバタチックに描いているのが大きな特徴。 後半は“とらや"に下宿する春子(栗原小巻)へ、例によって寅さんの恋幕情が繰り広げられるが、 お隣の“労働者諸君"まで巻き込んでの滑稽なデート演出なども楽しい。 また彼女の境遇がどこか寅さんと似ているという設定も心憎い。

男はつらいよ・柴又より愛をこめて男はつらいよ・柴又より愛をこめて

家出したタコ社長の娘を探しに下田へ赴いた寅さん。ひょんなことから式根島版『二十四の瞳』の仲間入り!? たこ社長(太宰久雄)の娘・あけみ(美保純)が家出!かくして寅さん(渥美清)は彼女を探しに伊豆・下田へ。 シリーズ第36作は、かねてより寅さんの生き様にあこがれていたあけみがもう一人の主役ともいうべき存在感を放ちながら、寅さんと二人旅を始める。 そして式根島に渡った二人は“島のマドンナ"として教え子に慕われる真知子先生(栗原小巻)と知り合うが…。 『二十四の瞳』になぞられた設定の下、寅さんも小さなお目目で勝手に“瞳"=教え子たちの仲間入り!? 栗原小巻は第4作『新・男はつらいよ』以来、これが2度目のマドンナ登板。 元々は下町出身で、理想を追い求めるあまり人生に疲れたその佇まいは、寅さんとも息が合うかに思えたが、 意外なところに恋のライバル(川谷拓三)が! それにしても、寅さんはなかなか恋の卒業生にはなれないようです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP