制作・出演 : アントニオ・パッパーノ
ペルゴレージ:スターバト・マーテルペルゴレージ:スターバト・マーテル
ネトレプコにとって初となる宗教曲録音は、2010年で生誕300年を迎えた夭折の天才、ペルゴレージの作品集。傑作「スターバト・マーテル」や「カンタータ」など、聴き応え十分。パッパーノの指揮もまた美しい。
情熱のテノール〜カウフマン・ヴェリズモ・アリアス情熱のテノール〜カウフマン・ヴェリズモ・アリアス
69年生まれだから、これからますます脂が乗ってくる年齢。細身の彼は舞台姿もカッコ良く、ワーグナーもイタリア・オペラもこなす強靱な喉と歌唱力の持ち主。ドイツ系歌手にありがちな分別臭さもなく、感情と理性の絶妙なバランスでヴェリズモ世界に浸らせてくれる。★
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番&第4番ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第3番&第4番
アンスネス2度目の録音となる第3番を含めラフマニノフ全曲録音が完成。5年ぶりに果たされたパッパーノとの共演、入念なスタジオ録音、と条件も整えば、その出来栄えも想像されようが、実際はそれをも凌駕して美音極まる。サポートするLSOの秀逸さにHQディスク仕様も加わって、音質面でも好盤。★
ヴェルディ:レクイエムヴェルディ:レクイエム
宗教的であるよりもオペラ的という作品自体の特質を、いやが上にも知らされる。このメンバーによる演奏なら、さもありなんというところだ。静と動、沈潜と激情の振幅を大きくとりながら、熱く壮大に歌い上げている。ソリスト陣も同様だ。ライヴ録音。
シューベルト:白鳥の歌シューベルト:白鳥の歌
このシューベルトの最後の作品をもって、彼のシューベルト録音も一段落だろうか。低音でも艶を失わない美声によって歌われてきたシューベルト歌曲の数々は、どれもが後世に伝えたいもの。今回もドラマティックに歌い上げることで陰影の深い世界を作り上げていて見事だ。
元祖音楽漫画 変奏曲 コミック・サウンドトラック元祖音楽漫画 変奏曲 コミック・サウンドトラック
1976年から始まった竹宮恵子の音楽漫画『変奏曲』の復刊に伴って企画されたコンピレーション・アルバム。チャイコフスキーやベートーヴェンの親しみやすい作品を中心に収録している。