制作・出演 : ジョン・ヘンドリックス
鬼才アレンジャーがニューヨークを舞台に描く一大叙事詩。ジョン・ヘンドリックスのラップ風ナレーション、ビル・エヴァンスのソロ等、すべてが白眉。 1. マンハッタン 2. ビッグ・シティ・ブルース 3. マンハッタン・リコ 4. イースト・サイド・メドレー: (a)ニューヨークの秋 (b)ハウ・アバウト・ユー 5. ア・ヘルヴァ・タウン 【パーソネル】 ジョージ・ラッセル(arr, dir) ジョン・ヘンドリックス(narration) アート・ファーマー(tp) ボブ・ブルックマイヤー(tb) ハル・マクシック(as) ジョン・コルトレーン(ts) ビル・エヴァンス(p) バリー・ガルブレイス(g) ミルト・ヒントン(b) マックス・ローチ(ds) 他 ★1958年9月12日、11月24日、1959年3月25日録音
ビバップ時代から活躍する、ヴォーカリーズの名手ジョン・ヘンドリックスがファミリーとともに繰り広げた豪華ライヴの模様を収録。ゲストのウィントン・マルサリスもヴォーカルを披露している。
ヘンドリックとロスのジャジィなコーラスを楽しめる傑作。ピアーズとベイシー楽団のリズム・セクションが参加し、ベイシー楽団のレパートリーを中心に軽快かつブルージィに歌いまくる。
カウント・ベイシーの楽曲を取り上げた57年録音のデビュー作。コーラスによる高度なヴォーカリーズが聴ける傑作で、マンハッタン・トランスファーなどに多大な影響を与えている。技巧的なだけでなく、(4)に代表されるように弾けるような楽しさが横溢しているのがいい。
まさに脂の乗り切ったヴォーカルを聴かせてくれるのがこの作品のヘンドリックスだ。ウィントンを始めとした豪華ゲストをバックにして、迫力ある歌を堪能させてくれる。ライヴという状況も彼の持ち味である即興性に一層の拍車をかける結果となった。